松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、「春の木工展」が開催されている。
田島栄次さん(佐久市)、山戸忠さん(上松町)、牧瀬昌弘さん(朝日村)の木工作家3人が出品。テーブルや椅子、ベンチなど大型の家具から、フレームやカッティングボード、時計などの小物類まで、約60点を展示する。
田島さんは、キーボードが収まるスペースを設けた「パソコンテーブル」や、テレビの形をした鏡などを制作した。作品に付けたカードには、使用した木材や塗装方法などのほかポイントも紹介。玄関スツールは「ヒヤッとしない」「肘掛けで立つのが楽」、ベンチは「1人で座っても2人で座っても良い座り心地」「とても丈夫」などの説明が添えられている。
山戸さんは、収納力が高いミニビューローや、引き出しが付いた文机などのほか、一輪挿しやティッシュケースなどの小物も多彩に用意する。牧瀬さんは、引き出し付きの肘掛けと広い座面が特徴のパーソナルチェアや、漆塗りの天板のテーブルなどを出品する。
今回で12回目となる同展。参加するメンバーの数は年ごとに変わるが、年に1回の恒例企画として定着している。店長の布施智浩さんは「机やテーブルなど、それぞれの作家の個性を感じる多彩なものが集まった。ぱっと目を引くものもあれば、細かい工夫が光るものもあるので、じっくり見に来てもらえれば」と話す。
作品は全て販売する。一輪挿し=2,000円~、ミニビューロー=8万円、漆塗り丸テーブル=8万6,400円など。営業時間は10時~18時。木曜定休。4月25日まで。