ギャラリーオーナーが6年ぶりに個展-遊び心から生まれた作品も

コロコロと、熊谷さんの遊び心から生まれたコロコロ虫。

コロコロと、熊谷さんの遊び心から生まれたコロコロ虫。

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 松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で、オーナー・熊谷俊行さんの個展「ましかくな気持ち展」が開催されている。

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 同店では、さまざまな作家の作品を展示・販売しているが、熊谷さん自身が個展を開催するのは6年ぶり。制作ができる場所がなかったり、同店の経営が忙しくなってしまうなど、なかなか制作活動に時間を割けなかった。しかし、県内外で活躍する作家たちの初期作品を集めた「それぞれの足跡展」を開催、熊谷さんも作品を出展した際に、活動を再開しようと決意したという。

 同展では100点以上の作品を展示しており、「6年ぶりの展示ということで、何を作ろうか迷ってしまった」と熊谷さん。いろいろ考えた末にたどり着いたのは「自分の好きなもの」で、平面のものから立体のものまで、すべて熊谷さんの好きな「ましかく」で作り上げられた作品ばかりが並ぶ。

 「初めて挑戦した」というアクリル画は、かねてから好きだった「木肌」をモチーフに描いたもの。「そのまま木肌に見えたり、風景に見えたり、大きな絵を切り抜いた一部に見えたりと、人によって見え方が違うみたいで、面白い。見る人が好きにイメージしてもらえたら」と熊谷さんは話す。

 専門である木版画の制作は「苦しかった…」と熊谷さん。「試作のときに、何を彫ろうかすごく迷ってしまって…。『これではいけない!楽しんで作りたい!』と、学生のときによく身近なものを彫っていたことを思い出し、今回のモチーフを決めた」と話す作品には、絵の具のチューブやセミの抜け殻などがデザインされている。

 ギャラリーの中央に積まれた、数字やアルファベットが書かれた「コロコロ」(木のキューブ)は、同展でも展示している万年カレンダーを作ったときに思いついて作ったという。「『数字』って、無機質だけど、各個人によって特別な存在になる。記念日だったり、誕生日だったり…。見ていると、大人の方も夢中になって自分の好きな数字を探しているので、面白い」と熊谷さん。針金で作った足の付いた「コロコロ虫」も展示。「遊び心から足を付けてみました(笑)」。

 熊谷さんは「作っていてとても楽しかった。こんなに時間をかけて作品を作ったのは初めて。本当は版画とアクリル画と同じくらい出そうと思っていたけど、(アクリル画を描くのが)面白くて、アクリル画の方が多くなっちゃった(笑)。今回は『ましかく』だけだったけど、やっているうちにいろんなアイデアも出てきたから、今度は展示する場所に合わせた作品を作れたら」と今後の制作活動に意欲を見せる。

 作品はすべて販売も行う。価格は、アクリル画=7,000円~、木版画=9,000円~、コロコロ=300円~、コロコロ虫=800円など。

 営業時間は11時~20時。火曜定休(開催期間中は24日が休業)。入場無料。今月28日まで。

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