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塩尻で「地域ビジネス」トークイベント 「MiP」5月のオープン見据え

約30人が参加したトークイベントの様子

約30人が参加したトークイベントの様子

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 塩尻市にオープン予定のオープンイノベーション施設の在り方について考えるトークイベント「地域資源から始まる!持続可能なビジネスの作り方」が1月30日、塩尻商工会議所(塩尻市大門一番町)で行われた。

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 同施設は、「松本広域圏イノベーションプラザ(MiP、仮称)」として、「塩尻インキュベーションプラザ(SIP)」隣に5月にオープン予定。3階建てで、1階はコワーキングスペース、2・3階は貸しオフィスとして利用できるようにする。運営は市振興公社が担い、新たな価値・新しい働き方、コミュニティーの創出を目指して、市が全面的にバックアップする。

 同イベントは、「Impact HUB Tokyo(インパクトハブトーキョー)」(東京都目黒区)と共に企画。「POP UPトーク1」と題して、宮崎県を起点に活動する「NPO法人まちづくりGIFT」の代表・齋藤潤一さんを迎えて、地域ビジネスをテーマにトークを展開した。前半は、国産ライチのブランディングなどの事例など紹介し、後半は参加者から募った質問に応じた。

 質問が並ぶホワイトボードを見て、「地域によって特性が出る。塩尻はコミュニティーや仲間づくりに興味がある人が多い」と齋藤さん。「メンバーは数ではない。同じビジョンを共有できる、本気の人が1人いればいい」、「普段から対話を重視しているが、(メンバーとの関係が)こじれたらまず対話。こじれる前提で考えていた方がいい」など、次々とコメントしていった。公務員の役割について問われると、「公務員ほど地域の潤滑油になれる人はいない。動き始めたら手を離して、甘やかさない」。最後は、「『なぜそのビジネスをやるのか』を大事にしてほしい。迷ったり、うまくいかなかったりしたときにはそこに立ち返ってほしい」と締めくくった。

 同施設のオープンに向け、今後もさまざまなイベントを開催する予定。SIPなど市内の施設とも連携を図りながら、地域ビジネスを意識したコミュニティーの組成を目指す。市企画政策部地方創生推進課の古畑久哉課長は「他よりも、よりビジネス要素を意識した場にしていきたい。『こういう場にしたい』という声を聞きながら、一緒にコミュニティーをつくっていけるように、準備を進めたい」と話す。

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