松本・本庄の相澤病院近くに「ごはんとおさけKORR(コール)」(松本市本庄1、TEL 090-9838-3882)が昨年12月8日、オープンした。
店舗面積は約8坪、席数はカウンターと小上がり合わせて13席。オーナーの小熊徳行さんと店長の榎本悟士さんの2人が切り盛りする。
メニューは、その日に仕入れた食材で作る日替わり。小皿料理(300円)は常時10種類ほどで、「自分で作るポテ☆サラ」「じっくり煮たもつ煮」「豚ホホ肉の赤ワイン煮込み」「イカくんせいとキュウリの和(あ)えもの」「シソ香る3種のきのこペペロンチーノ」など、和洋中問わず、野菜、肉、魚、ご飯類や麺類など幅広い。アルコールは、この辺りでは珍しいという「サッポロエーデルピルス生」(650円)や、長野県産ワイン(グラス550円~)、カクテル、ソフトドリンクなど。2杯目からは50円引きで提供する。
ランチメニュー(800円~)は2種類以上を用意。「カレーは定番で、それ以外は丼ものや定食が多い」と榎本さん。「心にも体にもおいしいもの、『食養生アプローチ』を大事にしたい」と話す。
小熊さんは2008年にベーグル専門店「ナチュラルベーグル 歌」(深志3)を開業。一昨年の秋に店の経営を譲り、上京して1年ほど飲食店で働いた。昨年10月に松本に戻ってきた際に、「前店を経営していた人が店を閉めたいといっているので、ここで何かやらないか」と物件を管理している人から言われ、松本にいた頃からイベントなどで一緒に活動していた榎本さんに声を掛けた。「準備期間は1カ月ほど。急に決めたことだが、やるからには『真面目にふざけたい』と思った」と振り返る。
小熊さんは写真家、榎本さんはミュージシャン兼レコードエンジニアという、「2足以上のわらじ状態」。壁にはレコード、楽器や本も並び、2人が好きなものが詰まった空間になっている。「お客さんがいるうちは店を閉めない」「居合わせた人との会話が始まったり、楽器を弾いたり、本を読んだり。皆、のんびり楽しんでくれている」と2人は笑顔を見せる。「思い付いたことをどんどんやって、今のところ思い描いていた感じの店になっている。作品を作っているような感覚もあるし、これからどうなっていくかも楽しみ」とも。
営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~。