ライトアップされた松本城の夜景と中秋の名月を楽しむイベント「第9回 国宝松本城月見の宴(えん)」が、松本城本丸庭園で開催されている。
毎年4月に行われる「夜桜会」同様、2000年にミレニアム記念で始まった同イベントは今年で9回目。毎回十五夜(今年は9月14日)の前後6日間にかけて行われ、今年は11日から開催している。期間中は通常17時の閉城時間を延長し、17時30分~20時30分の間は本丸庭園を無料開放する(天守閣登閣は不可)。
会場には月見飾りの生け花が飾られ、お茶席(1席500円)を楽しむことができるほか、月見だんごと豚汁の販売、月見櫓(やぐら)でのフルート、琴と尺八、雅楽の演奏披露が行われる。
初日の11日は仕事帰りのサラリーマンや親子連れなどが会場を訪れ、月見櫓前の特設席で櫓上に輝く月と演奏を楽しんだ。
松本城管理事務所担当者は「松本城は月見の名所。秋の夜長の風情を楽しんで松本の良さを一層感じてもらえれば。昨年の十五夜(9月25日)より早いのでまだ暖かいが、日が落ちると冷え込むので一枚羽織って来てほしい」と話す。
開催は今月16日まで。期間中は臨時駐車場(旧松本建設事務所跡地)を17時から21時まで無料開放している。同事務所では、昨年(4,500人)以上の来場を見込む。