まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで12月1日~3日、「爆音映画祭」が開催される。主催はNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」。
音楽ライブ用の音響設備を使い、大音響で映画を上映する同イベント。2008年に東京で始まり、今年は全国20カ所余りで行われている。県内では初開催。事前に同ホールに音響設備一式を持ち込み、同映画祭のプロデューサー・樋口泰人さんが一作品ごと上映して「音」を作っていく。同NPOの宮崎善文理事長は「ボリュームが大きいだけではなく、各作品に合わせた機器を使って音質や強弱、ヘルツ数を調整するので、これまで聞こえていなかったはずの音の存在が多層に映像と響き合う。シネコンの『音』とも違う、1回限り、ここでしか体験できない上映になる」と話す。
上映するのは「問いかける焦土」(1992年、フランス・イギリス・ドイツ合作)、「ブルース・ブラザーズ」(1980年、アメリカ)、「恋する惑星」(1994年、香港)、「サスペリア」(1977年、イタリア)、「ジギー・スターダスト」(1973年、イギリス)など12作品。そのうち、「おとぎ話みたい+COSMOS」(2014年、日本)、「ドラムマンz」(2015年、日本)、「エンドレス・ポエトリー」(2016年、フランス・チリ・日本合作)、「はらはらなのか。」(2017年、日本)の4作品は初の爆音上映となる。
傑作や名作と呼ばれるものから最新作まで、同NPOが多彩な作品をセレクト。同NPOを育て、今はなくなってしまった4つの映画館「松本中劇」「エンギザ」「東宝セントラル」「ピカデリー」に感謝の気持ちを込めて選んだという。「好評だったら、来年以降も開催したい。一人でも多くの人に体感してほしい」と宮崎さん。
3日、「はらはらなのか。」の上映後には、アフタートークを予定。酒井麻衣監督と、作品のキーパーソンとなる女店主・リナ役で出演した元SKE48の松井玲奈さんが登壇する。
チケットは、前売り1,400円、当日一般1,800円、大学生・高校生1,400円、中学生以下1,000円。前売りは作品指定ありと指定なしがあり、指定ありが先に入場できる。「はらはらなのか。」は専用チケットが必要で、前売り、当日共に1,800円。チケットは同館ほか、イープラスでも販売する。チケットの詳細と上映時間などはホームページで確認できる。