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松本・中山のギャラリーで「金継ぎ手習い」教室 全8回、「月1回の楽しみ」に

「金をまかずに仕上げることもできる。気になることは相談を」と大久保さん

「金をまかずに仕上げることもできる。気になることは相談を」と大久保さん

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 松本・中山のギャラリー「sen(せん)」(松本市中山)で4月から、8回連続講座「金継ぎ手習い」が始まる。

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 割れたり欠けたりした器を、漆で接着して直す金継ぎ。同教室では、黒漆を塗って研ぐことを繰り返し、赤漆を塗って金をまき、最後は磨いて仕上げる。講師は工房茶虎(同)の木工作家・大曽根俊輔さん。4月から11月まで全8回、2クラスを設ける。

 大曽根さんは武蔵野芸術大学工芸科で木工を専攻し、東京芸術大学大学院修士課程で文化財保存学を学び、卒業後は京都市で10年以上、仏像の修復に携わってきた。一昨年、松本に移住。昨年5月に工房を開き、木工作品の制作、陶磁器の金継ぎ修理や教室などを行っている。

 同教室は昨年に続き2回目。「回を追うごとに使う道具も増え、難しい部分もあったが、1年やると自分で一通りできるようになる」と同ギャラリーの大久保修子さん。昨年は、30~70代と幅広い年代の参加者が集まり、和気あいあいとした雰囲気だったという。「月1回の楽しみにしてくれていた人も多い。終了後も、大曽根さんの工房での『おさらい会』で交流を続けている人もいる」

 割れ方や素材によっては簡単に直せないものもあるが、持参すれば大曽根さんが見極める。「陶器なのか磁器なのか分かりにくいものや、いくつも割れていると難しいものもある。一つ一つに合わせてどう直していくのか判断するのでまずは相談を」と大久保さん。

 昨年1クラスだった同教室は、今年は2クラスに。今年から始める「こぎん刺し」の手習い教室は既に定員に達するほどの人気を見せている。ギャラリー開業時、「売り買いだけではなく、ここに携わった人たち同士がつながり、何かが生まれる場にしたい」と話した大久保さん。「作ったり直したりすることを楽しみながら新しい技術を身に付けて、月1回、月曜の朝が充実した時間になれば」と参加を呼び掛ける。

 講座は4月~11月の毎月第1月曜、第2月曜の2クラス。開講時間は9時~(3時間程度)。参加費は各回5,000円(初回のみ材料費として別途8,000円が必要)。定員は各クラス6人。申し込みは同ギャラリーまで。

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