松本・日の出町通りにフランス総菜の店「Le Nid(ルニ)」(松本市中央3、TEL 0263-55-8967)がオープンして2カ月が過ぎた。
店舗面積は約7坪。2軒続きの居酒屋だったという古い物件を改装して、カウンターやショーケースなどを置いた。店主の大月真一さんは「古さと新しさを混ぜ合わせたような雰囲気に仕上がった」と話す。
メニューは、「キノコとベーコンのキッシュ」(1カット=400円)や「サバのオイル漬け」(650円)のほか、季節のタルト、パテなど約10種類を用意する。「にんじんサラダ」や「キャベツサラダ粒マスタードクミン風味」(以上100グラム=300円)などサラダ類も。野菜などはできる限り地元産のものを使っているという。「フレンチというと格式ばったイメージを持つ人が多いが、もっと日常的に楽しめる家庭料理を紹介したい」と大月さん。手頃な価格帯のものを中心に、「せっかくなので、ちょっといいものも提供したい」と話す。
大月さんは山形村出身。高校時代に飲食店のアルバイトを経験、「人を喜ばせることができる料理の力を知った」と振り返る。その後、コンピューター専門学校を卒業して企業に2年ほど勤めてから京都へ。老舗の料亭やフレンチレストランで働いた。結婚を機にUターンし、松本駅近くのフレンチカフェ「オー・クリヨー・ド・ヴァン」(深志1)に7年間勤務。「最初はレストランも考えたが、自分が共働き・子育てを経験する中で、同じような世代の人が安心して利用できる店があればと思うようになった」
オープンして2カ月。「カフェのときよりも客層が幅広い。近くの工事現場の人や、年配の夫婦、女子高校生なども寄ってくれるので、コミュニケーションも楽しい」と大月さん。「フランスの家庭料理が日常に溶け込んでくれればうれしい。フレンチの入り口のような店にしていければ」とも。
営業時間は11時~18時30分(売り切れ次第終了)。日曜、第1・第3月曜定休。