松本で県産カラマツ使った家具新ブランド「パドル」 普遍性ある形目指す

県産カラマツを使ったラウンドテーブル

県産カラマツを使ったラウンドテーブル

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 松本・入山辺の「アトリエm4(エムフォオ)」(松本市入山辺、TEL 0263-31-2150)が長野県産カラマツを使用した家具のブランド「paddle(パドル)」を立ち上げた。

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 第1弾としてリリースしたダイニングテーブルは、4人用(140センチ×80センチ)と6人用(180センチ×90センチ)が基本で、天板は長方形と楕円の2タイプのほか、中央部分が開き、いろりを置いて調理ができる「iloli(いろり)エクステンション」も。木材はカラマツのほか、クリも用意する。脚の部分は木材またはステンレスを選べる。

県内産のカラマツの活用・普及に取り組んでいる同社社長の前田大作さんは「古い校舎にある学習机のように、使う人、使う場所、使う時代すら超えられるような普遍性のある形とたたずまいを目指し、細部にまでこだわった」と話す。ブランド名には「山で育った木が川を下り、海へとこぎ出すイメージ」を込めた。

 12月2日・3日には、高砂通りの「村山人形店」(中央2)で新作発表会が行われた。会場には3つのテーブルを展示。触って木の感覚を確かめたり、前田さんに質問したりする来場者の姿が見られた。同店の陳列棚やカウンターは、一昨年、県産カラマツを使い前田さんが手掛けたもので、時間が経つにつれ少しずつ赤みを帯びた色合いに変化。「新しいテーブルと、経年変化した棚、どちらの色合いも見てもらえて良かった」と同店の村山謙介さん。

 「特に県内の人は、カラマツに対してあまりいい印象を持っていない人が多い」と前田さん。同発表会では、木目の美しさに驚く人も多かったという。「自分の見ているカラマツの良さに共感してもらえるいい機会になった。今後、さらにカラマツの利用へ理解が進めば」とも。

 価格は16万円~。問い合わせは同社まで。

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