松本・中町に10月31日、自然派ワインとスペシャルティコーヒーの店「peg」(松本市中央3、TEL 0263-88-9199)がオープンした。
店舗面積は約7坪。席数はカウンター8席と立ち飲み席を設ける。東京・下北沢の自然派ワインの店で店長を務めていた菅沼博文さんと、スペシャルティコーヒー店で働いていた妻・摩利子さんがそれぞれの腕を生かして店を切り盛りする。
ワインは、フランス、オーストラリア、日本のものが中心。グラスワイン(700円~)を常時8~10種類提供する。店内奥のワインセラーには100本以上のボトルが並ぶが、「1人で造っているワイナリーもあり、本数が少なく貴重なものもある。いろいろな種類をグラスで楽しんでもらえれば」。食肉加工技術を持つ博文さんが作るソーセージやサルシッチャのほか、パテやラザニアなども用意する。
コーヒー(450円~)は6、7種類で、フレンチプレスで入れる。ディカフェも用意し、エスプレッソ(450円)やラテ(550円)なども。「カスタマイズも可能な限り対応したい」と摩利子さん。メニューには、「ローストアーモンド」や「ピーチ」「ジャスミン」など風味の説明を添える。「コーヒーは豆によっても焙煎(ばいせん)によっても全然違う。さまざまなコーヒーがあることをもっと知ってほしい」
2人は共に波田の出身で、もともと幼なじみ。博文さんは、さまざまな職を経て飲食業の道へ進み、料理人としてソーセージ作りなどを学ぶ中で、自然派ワインと出合った。「作り手のこだわり、個性を感じるものを紹介したい」とソムリエに。いずれは帰省して開業したいと考えるようになった。今春、紹介された物件の下見に訪れた際に、別の物件として紹介された今の場所を気に入って決意。「もともと2軒だったところをつなげて、ワインセラー庫も設けることができた」と博文さん。ワイン棚は摩利子さんの父親が作ってくれたという。
アウトドアが共通の趣味だという2人。店名をはじめ、アウトドアブランドのカップや皿を使ったり、夜はランタンをともしたりと、随所にアウトドアらしさを感じさせる。「大勢でワイワイするというよりは、少人数や一人でゆっくり飲んだり、パッと来て軽く飲んで帰ったりする店。飲み会の前後や待ち合わせなどにも利用してもらえれば」と博文さん。「ワインもコーヒーも、難しく考えずに気軽に楽しんでほしい。今まで知らなかった世界が広がればうれしい」と摩利子さん。
営業時間は、11時30分~17時、18時~24時(日曜・祝日は11時30分~21時)。月曜定休。ワインは常時、コーヒーは、昼と週末の夜に提供する。