松本市の中心市街地を会場に8月2日、「第34回夏まつり松本ぼんぼん」が行われ、過去最高の300連26,200人が踊りに参加し、20万人の見物人が真夏の夜の祭りを楽しんだ。
当日は好天に恵まれ、昼過ぎごろから法被や浴衣姿の人々が市街地を行き交い、踊りのコース沿いではビールやジュースなどを売る出店の準備が進むなど、祭の雰囲気が徐々に盛り上がっていった。17時からは中心市街地の全域が歩行者天国となり、マーチングバンドや自衛隊の音楽隊のパレードが始まり、大名町ロータリーの特設ステージでは、オープニングセレモニーが開始。各コースにはそろいの衣装を身に着けた連が集まり、踊りのスタートを待つ姿が見られた。
18時に松本ぼんぼんの軽快な曲が流れ始め、踊りがスタート。特設ステージでは昨年の最優秀賞を受賞した「アザレ連」が模範踊りを開始。各コースでは正調で優雅に踊る連、独自のアレンジや仮装を加えて踊る連や、元気いっぱいの子どもたちの連など、それぞれの楽しみ方で踊りを披露。全長6.4キロに及ぶコースは、多くの見物人も加えて人の波となった。
1回の踊りは約20分間。休憩を挟みながら7回の踊りを行い、約3時間半をコースに沿って踊り進む。その間に審査員が各連を回り、最優秀賞、優秀賞、ユーモア賞、アイデア賞などを選出。今年最優秀賞に選ばれた「キッセイ連」は、最後の踊りの時に、特設ステージ上で、選抜メンバーによる模範踊りを披露した。このほか優秀賞には「梓川りんご連」「開智小学校6年親子連」が選ばれた。
実行委員会事務局の谷崎幸一郎さんは「松本ぼんぼんが、子どもたちの夏の思い出になっていくよう、これからもいい環境で続けていきたい」と話す。