松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-7400)2階の多目的ホールで現在、企画展「run9 JUST NOW」が開催されている。
立体造形、彫刻、絵画などさまざまなアート作家19人の作品、約30点を展示する。参加作家は、牛越哲也さん、江口光興さん、押沢瑞江さん、小原順さん、小池史子さん、小池光典さん、佐々木典子さん、猿田るみさん、塩島千典さん、瀬下ゆり子さん、谷垣内信一さん、新村正子さん、林田滋さん、肱元伸さん、福田順忠さん、眞下賢一さん、松井直友さん、八木ヨシオさん、やまぐちかずおさん。
大型の木彫りや石彫から、絵画、小さなオブジェまで多彩な作品が並ぶ。制作の背景や、コメントを添えたものも。テラコッタを使って制作した小池史子さんの作品「思いの雫(しずく)」は、中庭に展示する。
主催はNPO法人グラウンドアートギャラリー(鎌田2)。現代美術作家による現代アートの発信に力を入れる「ギャラリー深志」(深志1)の流れを継ぐかたちで、2006年に設立。全国各地のさまざまな作家と作品を紹介してきた。
9回目となる同展は、「燃えている、ひたむきに創作活動を続けている、そのときどきの表現者の作品を、作家と作品、見る人の参加でジャムセッションのような展示会にしたい」と同法人理事長の石上鳰子さんが企画。精力的に活動を続けていた石上さんは、同展の準備を進める中、今年8月に亡くなった。「石上さんがいなかったらこのような場は生まれなかった」と肱元さん。「JUST NOW」というテーマには、「石上さんの今を生きることの真実をつかみ取ろうとする必死の思いと、『これからも続けてほしい』というメッセージを感じる」と話す。
29日には、特別企画として「微笑むの会」の上田葉子さん、児野豊子さん、水口惠子さんによるダンスパフォーマンスを行う。「現代美術に親しんでいる方にも、そうではない方にも見てもらいたい。表現について感じ、ものづくりについて知る機会になれば」と肱元さん。
開館時間は9時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。10月30日まで。ダンスパフォーマンスは29日15時~。