松本で手塚治虫さん原作「人間ども集まれ!」舞台化 手塚眞さん迎えプレイベント

手塚眞さん(手前右)を迎えて行われたトークイベントには約50人が参加

手塚眞さん(手前右)を迎えて行われたトークイベントには約50人が参加

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 まつもと市民芸術館(松本市深志3、TEL 0263-33-3800)で10月20日~22日、同館がプロデュースする「TCアルププロジェクト」による公演「人間ども集まれ!」が行われる。

プレイベントでは劇中の一場面を公開

 原作は、1967(昭和42)年~68(同43)年に連載された手塚治虫さんの同名漫画。主人公・天下太平(てんかたいへい)の特殊な精子から製造された、男でも女でもないという第3の性「無性人間」をめぐる物語。人間たちの欲望を満たし、戦争もする便利な道具として重宝され、世界中で数を増やしていく「無性人間」が、やがて自由を求めて反乱を起こす。脚本・演出を手掛ける木内宏昌さんによって初めて舞台化。「人間とは何か」という普遍のテーマを、現代の観客と共に再発見し共有する空間を作り出す。

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 10月9日には、プレイベントとして一部の劇中場面の公開と手塚さんの長男で映像制作などに携わるヴィジュアリスト・手塚眞さんを迎えてトークイベントが行われた。劇中場面は、「無性人間」の誕生など3つのシーンを公開。「何十枚もあるところをギュッと短くした場面や、原作のセリフを実験的にそのまま台本にした場面もある」と木内さん。生演奏を交えたシーンでは、「漫画だと音楽は聞こえないが、音楽を感じることがある」と紹介した。

 トークで感想を求められ、「一部見せていただけるのは貴重な機会。どうなるんだろうと期待が膨らんだ」と眞さん。手塚さんが幼少期を宝塚市で過ごしたこともあり、「個人的に、手塚作品を一番見せやすいのが舞台だと思っている。断片的な場面でも、『手塚の舞台』だと感じた」と話すと、「今の言葉で眠れる(笑)」と安堵(あんど)した表情の木内さん。稽古に入る前に数日間かけてワークショップを行い、方向性を定めたという。「ニュアンスに近づく作業が面白い。(約50年前の作品なので)今、使わないような言葉もあるが、発してみると気持ちがいい」とTCアルプの近藤隼さん。

 「手塚作品、というプレッシャーはもちろんある。お客さんの想像力も借りて、新しい『人間ども集まれ!』が出来上がれば」と木内さん。「面白ければ誰も文句は言わない。原作と違う、と文句を言われるのは面白くないから。頑張ってください」と眞さんはエールを送った。

 上演時間は20日=19時~、21日=14時~、22日=13時~。チケット料金は、一般=4,000円、25歳以下=2,500円、18歳以下=1,500円。同館チケットカウンターとチケットセンター(TEL 0263-33-2200)、チケットぴあなどで取り扱う。