松本衣デザイン専門学校(松本市中央2)が現在、学生たちによる作品発表会「'16 fashion weeks in Matsumoto(衣コレクション)」を同校横の花時計公園で開いている。
学生たちが4月から制作してきた作品を、2つのファッションショーと2カ所の展示で発表する。同公園では現在、作品をディスプレー中。作品を着た20体以上のトルソーには、デザイン画も添える。9月29日~10月14日は、ステーションビルMIDORI松本店(深志1)でも展示を行う。
22日には同公園でファッションショー「'16衣コレクションwith a big band」を開催。「楽しく、明るく、ちょっとノスタルジック」をコンセプトに、市内の中高生のバンドとコラボする。10月16日には、松本大学(新村)で行われる学園祭「梓乃森祭(あずさのもりフェスティバル)」で、同大学と松本理容美容専門学校の3校によるショーを予定。「作る」をテーマに照明や映像を使った演出を行い、ステージには8人のデザイナーも登場する。「同じ作品でも、ショーのコンセプトの違いによって新たな発見があると思う」と同校企画室長の荒井利江さん。
展示とショー、異なる形式での発表を行うことで作品の見せ方を意識すること、地域の人や他校の学生とコミュニケーションを図ることが狙い。「展示も授業の一環。普段運営しているショップも合わせて、さまざまな学びの場を設けている」。いくつかの機会を提供することで、見る人の意識の変化も期待する。「学生は授業でスーツなど日常の服も作っている。発表する作品は、新しい技術や素材に挑戦し、時代の象徴となるもの」と太田正子校長。「発表会では『どうしてこんな、(日常的ではない)変な服ばかり作るの?』と聞かれることもある」と苦笑する。
「服がどのように作られているのか、何を考えて、このような形になっているのか、あまり考えることはないかもしれないが、学生たちの作品に触れて、少し角度を変えて見るきっかけになれば」と荒井さん。「それぞれの展示・ショーで感じることは違うはず。何度か足を運んでもらればうれしい」とも。
同公園での展示は10時~16時。雨天中止。9月11日まで。同公園でのショーは22日13時~、14時30分~。