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松本で鉄・漆・陶の3作家がグループ展 「用」と「美」感じる作品160点

鉄・漆・陶の作品が、いつもと少し異なる雰囲気を生みだしている

鉄・漆・陶の作品が、いつもと少し異なる雰囲気を生みだしている

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 松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、鍛鉄作家・坂井直樹さん、漆芸家・藤野征一郎さん、陶芸家・松永圭太さんのグループ展「『用』と『美』の籠(こも)るもの」が開催されている。

3作家の器で楽しめる呈茶も

 坂井さんは金沢卯辰山工芸工房の専門員で、「金属を生活の身近に」をテーマに制作活動を行っている。同ギャラリーは2010年の2人展以来2回目で、鉄瓶や花器などを中心に出品する。「湯のこもるカタチ」と名付けた鉄瓶は、繊細なフォルムとマットな質感が特徴。表面に一度さび付けをした後、漆塗り、焼き付け、磨きを繰り返している。

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 藤野さんは、2011年の個展以来3回目の出展。金沢美術工芸大学で漆芸を学んだ後、卯辰山工芸工房へ入所し、現在は石川県内で活動を続けている。漆を塗った上に金箔(きんぱく)や銀箔を貼った板盆や、真ん中が木の根のこぶのようになっている取り箸のほか、粗さと滑らかさが同居したぐい飲みなども。「ゴツゴツした感じと、手当たりの良さ。絶妙なバランスを感じる」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。

 松永さんは県内初出展。大学で建築を学んだ後に陶芸の道へ進み、多治見市陶磁器意匠研究所を経て、金沢卯辰山工芸工房を今年3月に修了。現在は出身地である多治見市で作陶している。カップやぐい飲み、花器のほか、多様なオブジェも展開。ザラリとした質感は、ひび状の粗土に生漆を施すことで生み出している。

 「斬新な色やフォルムの中に、『用』を追求している3人」と瀧沢さん。皆、金沢に縁があり、漆を使ったり、茶道具を作ったりしていることも共通している。期間中は、各作家の茶道具を使っての呈茶も行う。坂井さんと松永さんの作品を組み合わせた花器も展示。「鉄や漆といった素材なので、いつもとは少し違った雰囲気。じっくりと見にきてもらえれば」と話す。

 作品は全て販売する。坂井さんの花器=9,720円~、藤野さんの板盆=7,560円~、松永さんのカップ=3,780円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。6月26日まで。呈茶は期間中の12時~16時ごろで、一服300円(菓子付き)。

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