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松本・梓川のカフェでスケッチ絵画展 新潟の建築士が「まち歩き」して描く

ポストカードサイズの作品が中心に並ぶ

ポストカードサイズの作品が中心に並ぶ

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 松本・梓川のカフェ「VALO(バロ)」(松本市梓川倭、TEL 0263-78-1986)で現在、2級建築士・野田英世さんのスケッチ絵画展「まつもとそぞろあるき」が開催されている。

地元の人にとって見覚えのある風景も多い

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 松本の市街地や梓川周辺を中心に建物や風景を描いた作品、約30点を展示する。万年筆を使ってスケッチしたものに、水彩で着色。女鳥羽川に架かる橋や、町を流れる湧き水、バス停やコイン精米所など、普段目にしていても気に留めないようなものや、路地や古い建物などを優しいタッチで表現する。取り壊しが始まり、立ち入り禁止となった「生物化学研究所」など、今では見られないものも。

 野田さんは新潟県長岡市在住。建築設計のヒントを得ようと町でスケッチを重ねるうちに「スケッチ絵画」が人気になり、2年ほど前から地元を中心に展示会を行っている。

 同店を設計した建築家・丸山和男さんと面識があり、共に同店を訪れたことが開催のきっかけになった。「スケッチブックを見せてもらって、視点とタッチがとても良いと思った。いつか作品展ができればと話をしていた」と同店を経営する水野覚さん・由美さん夫妻。

 今年5月に同店で行った「珠玉の一枚展」に出品を依頼。その時の作品「梓橋駅」も好評だったという。「野田さんは車ではなく、電車と徒歩が中心なので、普段私たちが通り過ぎてしまうようなものに目が留まるのかも」と由美さん。その展示の際と、夏と秋に松本へ足を運んでスケッチし、同展に向けて準備を進めてきた。

 野田さんにとって、県外での個展は初めてとなる。「かなり力を入れた作品に仕上がっている。初めて見たときの『スケッチ』らしい省かれた感じも好きだったが、細かい点まで描き込んだからこそ、時間がたって浮き上がるように見えてくるものもある」と覚さん。「人の息遣いやぬくもりが感じられる絵。見覚えのある風景がたくさんあると思うので、ゆっくり楽しんでもらえれば」とも。

 営業時間は11時30分~19時(最終日は16時まで)。木曜定休。11月15日まで。8日・15日は野田さんが在廊する。

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