瑞松寺(ずいしょうじ)境内にある喫茶店「半杓亭(はんしゃくてい)」(松本市中央3、TEL 0263-33-6187)で6月25日、浴衣の着付け教室「ゆかたのきかた」が行われた。
教室は4年ほど前から毎年開催されている。着物姿で店に立つ同店店長の高石さんは「お客さんから『着方を教えてほしい』と言われて、『じゃあ…』と軽い気持ちで募集してみると、いろいろな人が来てくれて…」と話す。
高石さんが着物を着るようになったのは10年ほど前。同店でアルバイトとして勤め始めた時、オーナーが着物姿で店を切り盛りしていたことがきっかけだった。「着物姿がうらやましくて。家に母や祖母の着物もあったので、別に着物を着なければいけないわけではなかったが、着付け教室に通って、着られるようになった」(高石さん)
当日は9人の女性が参加。店内に敷かれた細長いじゅうたんに横一列になり、高石さんの動きを見ながら持参した浴衣で着付けを学ぶ。「帯も苦しくないように、上体を少しそらせて、帯の上ではなく下を締めるように」と、実際に着物を着て生活している高石さんらしく、具体的なアドバイスも交えて40分ほどで1回目を終了。1度脱いだ後、今度は自分自身で着られるように2回目がスタート。参加者同士で教え合ったり、別の帯の結び方をしてみたりしながら和やかな雰囲気で進んだ。
昨年の着付け教室で「週1回でも、月1回でも、(定期的に)着たほうがいい」とアドバイスしたところ、それ以降、着物姿で月に何度か来店する人もいるという。隔月で同店が開催している朗読会「宵闇喫茶朗読ノ会」にも着物姿の人が。「最近は着物を着ている人も、着物を着ていこうと思えるところも増えた」と高石さん。「洋服と一緒で、『たまに』しか着ないものはしっくりこないもの。着ていくことでこなれていくものなので、『時々』は着てもらえれば」とも。
半杓亭の営業時間は11時~18時。木曜定休。今後の着付け教室は未定。次回の「宵闇喫茶朗読ノ会 vol.26」は8月9日、「衝動」をテーマに開催。参加費は500円(お茶・おやつ付き)。
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