松本で「袋いろいろバッグ展」-作家4人の素材を生かした作品紹介

4人の個性的な作品が不思議と調和し、ギャラリーの雰囲気にもなじむ

4人の個性的な作品が不思議と調和し、ギャラリーの雰囲気にもなじむ

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 4人の作家による「袋いろいろバッグ展」が6月21日より、「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で開催されている。浦京子さん、スタジオ羽65、高木ゆう子さん、平岡あゆみさんの作品62点を展示する。

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 同展は、同ギャラリーオーナーの滝澤充恵さんが「女性なら、いくつ持っていても欲しくなってしまう袋物。1人の作家さんより、いろんな『味』の中から選べたほうが楽しいと思って」と、4人に声をかけて実現したもの。一見シンプルだが、細部にまでこだわった作品ばかりが並ぶ。

 浦さんのバッグは、袋部分が4~5枚の布を重ねて縫われている。その素材はさまざまで、麻や綿、古布など。持ち手部分は、持ちやすいように幅が10センチほどあり、握ったときに厚くなってクッション性が出るように工夫を施した。内側は、リバーシブルでも使えるほどの丁寧な仕上がり。明朝体で「浦 京子」と書かれた正方形のタグと内ポケットも付いている。

 「私も浦さんのバッグを4~5年使っているが、とても丈夫。布が柔らかくなっていい味が出てきた」と、滝澤さんは自身が使っている浦さんのバッグを手に話す。

 スタジオ羽65と高木さんの作品は、織りで仕上げたもの。スタジオ羽65は手織りの風合いを生かすために端の加工はせず「生地の味」を残し、高木さんは模様を織り込み「整った形」で仕上げた。表現の違う「織り」を見比べるのも楽しい。平岡さんの作品は、ベージュと黒の2カラー。プリーツスカートのようなデザインや、底部分のすそを結んであるものなど、形で目をひくものが多い。

 「『あのお客さんは、あの作家さんの作品の雰囲気だな』と思って見ていると、ちゃんとその作家の作品を手に取る。わかっているんですね。(お客さんが)たくさん選べたほうが楽しいと思って企画したが、私も見ていて楽しい」と滝澤さん。

 バッグは、販売も行う。価格は2,940円~。営業時間は、日曜・月曜・火曜=11時~18時30分、木曜・金曜・土曜=10時30分~19時。水曜定休。入場無料。7月7日まで。

ギャルリ灰月スタジオ羽65Pois e'(平岡あゆみさんHP)

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