松本・四賀の古民家カフェ「kajiya（かじや）」（松本市五常、TEL 0263-64-3387）で6月21日、マルシェ＆ライブ「ご縁市」が開催される。

　マルシェには市内の飲食店や雑貨店、クラフト作家など約30店が出店。パンや焼き菓子、有機野菜のほか、布や革、竹の小物、ステンドグラス、ワイヤクラフトなどさまざまなアイテムが並ぶ。

　ライブには、青谷明日香さんとささきりょうたさんが出演。青谷さんはキーボードを担いで街から街へ旅をしながら、さまざまな主人公の物語を歌い紡いでいる。県内在住のささきさんは、県内外で精力的にライブを展開。「前からお願いしたいと思っていた。実現することになって、自分自身もとても楽しみ」と同店店主の石井裕士さん。

　同店は2013年6月にオープン。それまで千葉県に住んでいた石井さんは、「ずっと移住先を探していたが、東日本大震災後に決意した」と振り返る。古民家を見て1時間ほどで購入を決めたといい、「四賀という土地は全く知らなかったが、山や畑、広い敷地などここなら理想としている暮らしができると思った」。2011年夏ごろから片付けを始め、2012年2月に移住。1年ほどかけて改装を行った。現在は、石井さん夫婦とキッチン担当の丸岡さんの3人で運営。昨年9月には隣の蔵を利用して、古道具や世界の雑貨を扱う「よこのま」を友人が開業した。

　2周年の感謝の意味を込めて企画した同イベント。「家の購入から引っ越し、改装、運営などたくさんの人との縁があって続けることができた」と話す。当日は、毎月最終日曜に開催している「ZUBAKURO STOCK OPEN（ツバクロ ストック オープン）」も同イベントに合わせて1週間早めて行うことに。「会場は車で3分ほどの距離。ぜひはしごしてもらえれば」と石井さん。「本当に周りの人に助けていただいてばかりだが、そんなつながりを多くの人と共有できればすてきな時間になると思うし、さらに広がりが生まれればうれしい」とも。

　開催時間は10時～16時。ライブは16時15分からで、料金は2,500円（1ドリンク付き）。予約・問い合わせは同店まで。