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松本市内で「街に魔法があふれだす」-「K.テンペスト」上演で多彩な企画

参加店舗の一つ「ANOTHER LOUNGE」。店主・矢口さんの「わたしに魔法をかけた本」

参加店舗の一つ「ANOTHER LOUNGE」。店主・矢口さんの「わたしに魔法をかけた本」

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 まつもと市民芸術館(松本市深志3)で10月29日から始まる舞台「K.テンペスト」に合わせ、市内各店が関連イベントを開いたり特別メニューを提供したりしている。

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 同作品は裏切られ、国を追われて孤島で暮らす元ミラノ大公プロスペローが、本を読んで習得した魔法を使って仕返しをするという物語。原作はシェイクススピアの「テンペスト」で、同館芸術監督・串田和美さんが演出・潤色・美術を手掛け、高岡奏輔さん、門脇麦さんらが出演する。

 上演に先駆け、作品に合わせた企画「街に魔法があふれだす」を市内各店で開催。同館の呼び掛けに応じた飲食店や雑貨店22店が、さまざまな企画を行う。「洋酒店 醇」(大手2)では、「ボウモア テンペスト」「バランタイン魔法の7柱」などテーマに合わせたウイスキー7種類を提供(~11月3日)。テイスティングゼミも開く(10月31~11月2日)。書店「栞日」(深志3)では、市内在住の本城知香子さんが制作したZINE「LITTLE MAGICIAN JOSH-まほうつかいジョシュ」を販売中。10月29日~31日は「栞灯」として夜間営業を行い、2種のコーヒーカクテルにシェイクスピアの一節を添えて提供する。

 本に関連した企画も展開。上土通りでは、松本大学の学生が魔法使いの姿で、古書の販売や本の読み聞かせを行う「上土ブックストリート」(10月25日・26日、11月1日~3日)を開催。市内14店では、「わたしに魔法をかけた本」をテーマに店主が選んだ本を店内で紹介する。

 公演期間中は同館2階のシアターパークで「テンペストマルシェ」を開催。「シェイクスピア」「魔法」「ロマンス」をキーワードにしたクラフト作家やアーティストが出店する。同作品の出演者が選んだ一冊の本の展示も。

 「街全体で盛り上げることができればと各店に依頼した」と同館広報・安江正之さん。企画はテーマに合わせて各店が考えたという。「魔法は遊び心があるキーワード。面白い企画がそろったと思うので、芝居はもちろん、街中でも楽しんでもらえれば」

 同作品は10月29日~11月3日、全6公演。チケットは一般=5,400円、25歳以下=3,000円。「テンペストマルシェ」は入場無料で各日開演2時間前から営業。「街に魔法があふれだす」は各店で開催期間が異なる。

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