松本・今町のコワーキングスペース「Knower（s）（ノウアーズ）」（松本市大手1）で3月1日、「1周年感謝祭＆リニューアルパーティー」が行われた。

廃材を自由に組み合わせて作る家具の実演

　昨年3月1日のオープン以降、異業種交流会やセミナー、空き家を巡るツアー、農家とコラボした商品開発などさまざまな企画を行ってきた同スペース。現在、利用会員は80人を数える。新しいスタッフを迎え、料金体制の改正を行うなど、今月からの「リニューアル」に合わせてイベントを開催した。

　当日は約50人が参加。「1年間、大変なことも多かったが、皆さんがこうして集まってくれたことがうれしい」と同スペースを運営するクラウドット（巾上）の中山拓郎社長があいさつ。新スタッフの柚木真さんと花輪むつ美さんが、自己紹介と、自身が取り組んでいるプロジェクトについて話した。先月から制作を進めてきた壁面の大型本棚のお披露目も。3×4メートルの本棚を45区間に分け、1区間ずつ貸し出しを行うという。

　参加者によるピッチタイムも設けられ、15人が登壇。活動内容の紹介や、イベントの告知などを行った。昨年10月に蟻ヶ崎にオープンした「BACCHUS Furniture Service」の足立秀幸さんも飛び入りで参加。廃材を自由に組み合わせて机や棚にすることができる家具を紹介し、組み立ての実演を行うと、会場からはその手早さに感嘆する声が上がった。「まだプロトタイプだが、皆さんの反応も良かったのでさらに発展させた形にできれば」（足立さん）。

　「こんなに盛り上がるとは思わなかったのでうれしい。皆、やりたいことがいっぱいあると分かった。この場が人と人をつなぐきっかけになれば」と柚木さん。「多くの人が支えてくれての1年だったと実感できた。これからも続けていくために、皆さんと一緒にスタッフも走っていきたいと思う」と花輪さん。

　営業時間は10時～19時。利用料金は、ドロップイン＝500円（3時間、コーヒー1杯付き）、1,000円（1日、コーヒー飲み放題）。グループミーティング（3時間、4人まで）＝1,000円。マンスリーメンバー＝1万500円。