「あづみの1212(いちにいちに)の会」は、冬の安曇野エリアを巡る観光マップ「あづみの冬もやってMap」を作成した。
同マップは、12月~2月に営業している飲食店やギャラリー、宿泊施設など53店舗の情報をまとめたもの。A3判の両面カラーで、表面に地図を、裏面に店舗の住所・営業時間・定休日・特徴や詳細を掲載する。地図には公共施設やコンビニなどのほか、積雪や凍結に注意する箇所や、ビューポイントの記載も。ホームページも立ち上げ、紙面で紹介しきれなかった店舗内の写真や、ワークショップやイベント情報、ライブカメラとブログで最新情報を配信する。
同会は、安曇野地域で毎年秋に開催しているアート・工芸イベント「安曇野スタイル」の参加者メンバー有志10人で発足。「安曇野スタイルが終わると閑散期に入ってしまうので、どうにかしたいと思っていた」と同会代表で家具工房「アトリエ宇-sora-」を営む宇田川隆さん。話し合いの中で地図の案が出たという。イラストは家具制作「デラ工房」(北安曇郡松川村)の小野寺恵子さん、デザインはガラス作家の松原幸子さんが担当した。
参加店を募るため、メンバーが店舗を回って交渉。毎年冬季休業している「cafe&zakka 七ヶ月」も参加することになった。「これはすごいこと。とても人気のカフェなので、ありがたい」(宇田川さん)。昨年末に4000部印刷した同マップは好評のためすぐになくなり、2500部増刷した。
会の名前は冬(12月、1月、2月)の安曇野を元気にしようという思いから付けたという。「『ホームページに冬メニューを掲載してほしい』という依頼や、陶芸作家さんから『土鍋を作って鍋をしよう』というイベントの打診もあり、参加者たちも積極的」と宇田川さん。「もっと参加店が増えて、冬も楽しめる安曇野になれば」と期待を寄せる。
同マップは参加店を含む60店舗で無料配布中。ホームページでもダウンロードできる。