松本市内のパン店などで、クリスマス当日だけではなく、迎える日までカウントダウンしながら楽しめる限定商品の販売が始まった。
あがたの森公園近くのパン店「Boulangerie Ciel(ブーランジェリー・シエル)」では、シュトーレンとパネトーネを販売する。シュトーレンはドイツの伝統的な菓子パン。クリスマスの1カ月ほど前から用意し、スライスして少しずつ食べながらクリスマスを迎える風習があるという。同店では夏を過ぎたころからラム酒にフルーツを漬けて寝かせ、11月に入ってからパン生地と合わせ熟成させてから焼いている。パネトーネはバターと卵をたっぷり使った生地の中にドライフルーツを混ぜ込んだ柔らかいドーム型のパン。イタリアでクリスマス前から食べられている。「切ったときはしっとりしていて、日がたつにつれて食感が変わっていくのも楽しめる」と同店の渡部千さん。
2011年にオープンして以来、毎年シュトーレンを販売してきた同店。「シュトーレンはパン屋さんの一大イベントのようなもの」と渡部さん。「まだまだシュトーレンを知らない人も多いが、一度食べると毎年の楽しみになるのか、リピート率が高い」とも。「クリスマスまで少しずつ食べるのもいいし、パーティーなどで大勢で食べても」。シュトーレンは1本(約23センチ×10.5センチ×7.5センチ)=3,000円、小=1,000円。パネトーネは大(約11センチ×11センチ×13センチ)=800円、小=250円。販売は今月29日まで。
今年7月にオープンした中町のバウムクーヘン専門店「てまりや」では、バウムクーヘン「サンタさんのツリーバウム」を販売する。定番のハードタイプのバウムクーヘン「アルプス」に抹茶の砂糖をコーティングしクリスマスツリーに見立てた。
「クリスマス感のある商品を作りたかった」と同店の藍広江さん。「常温で部屋に飾っておくこともできる。生ケーキもいいが、クリスマスを待ちながら食べられるお菓子として喜んでもらえれば」と話す。「サンタさんのツリーバウム」(約21センチ)は3,800円で100個限定。販売は今月26日まで。