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松本・高砂通りに「田園ベーカリー」-東京から移住した夫婦が開業

ケースに並んだパンは昼過ぎにほとんどなくなる日も

ケースに並んだパンは昼過ぎにほとんどなくなる日も

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 松本・高砂通りにパン店「田園ベーカリー」(松本市中央3、TEL 0263-31-0073)が10月28日にオープンした。

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 場所は今年1月に閉店した「細田書店」の跡。店舗面積は約5坪。イートインスペース5席を設け、コーヒー、紅茶などのドリンク(各180円)も提供する。園田亮さん・千佳さん夫妻が東京から移住して開業。亮さんがパン、千佳さんがパンの具材などの調理を担当する。

 パンは通常30種類ほどを用意。水は近くの源智の井戸のものを使用し、砂糖やバター、卵は極力使わず、小麦粉の味が引き立つようにする。「何にでも合わせやすい、至ってシンプルなパン。食べると徐々に小麦粉の持つ甘みがじわじわ出てくる」と亮さん。食パン(240円)、バケット(220円)、つぶあんパン(120円)をはじめ、総菜系のパンも豊富。さまざまな具材が載るフォカッチャ(180円~)はオリーブ、キャベツとじゃこ、キノコなど、数種類を用意する。

 クロワッサン(140円)はバケットと同じ粉を使い、パリパリ感を高める。「しっとりしているものより、パイのような感じが好きなので。サクサクを超えたザクザクしたクロワッサン」(亮さん)。「豆乳ラグビーボール」(200円)は牛乳の代わりに豆乳を使う。「焼きたては豆腐っぽさもあり、少ししょうゆの香りもする。冷めると『和』の感じはなくなって、ほのかな甘みを感じる」

 亮さんが脱サラして開業しようと、東京で3年半ほど修業。「店を出そうと決めたときに、以前訪れた松本が思い浮かんだ」(亮さん)。1年ほど前から物件を探し始めたが、そのときにはいい出合いがなく、他の場所を検討していたところ、同所が空いたと連絡があったという。「高砂通りは人の行き来があり、物件の広さもちょうど良かった」(千佳さん)。

 「パンの好みは人それぞれ。近くにおいしいパン店がたくさんあるが(笑)、うちのパンも気に入ってもらえればうれしい」と亮さんは話す。

 営業時間は10時~17時ごろ。今月は不定休だが、来月は週1で定休日を設ける予定。

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