松本のギャラリーカフェ「Gargas（ガルガ）」（松本市深志3、TEL 0263-39-5556）で現在、オリジナルブランド「vapor trail.（ベイパートレイル）」を展開する河西美和さんの作品展「いろんな時間」が開催されている。

「時間」をテーマにした作品が並ぶ

　河西さんはリネンや麻、帆布などの生地をメーンに使った作品を制作。同展では、バッグやポーチ、ブックカバーなど250点を展示する。

　同展のテーマは「時間」。「使ってくれる人たちのいろいろな時間を一緒に過ごしていけるものが見つかれば」と展覧会名にもしたという。天井からは時計のオーナメントを下げたり、作品を置く台に掛けた布にマスキングテープで時計を表現したりと、展示方法も工夫する。新作は、時計をモチーフにした作品。バッグは表面に時計を刺しゅうしたデザインで、トートタイプ、ショルダータイプを用意。アクセントとして付けた革製のボタンに通された糸が、5時を示す長針と短針に見えるように工夫されたものも。ほかにもポーチやランチョンマット、コースターなどが並ぶ。

　ポーチが入った「お楽しみ袋」は、今までにない試み。9種類の生地見本が一緒に展示され、そのうちのどれかの生地で作ったポーチが一つ入っている。形も数種類あり、楽しみが増す仕組み。パッケージは、河西さんがよく使用するモチーフの一つでもある家の形になっている。

　定番の大きめサイズのバッグや、ブックカバー、さまざまな形とサイズのポーチ、ポケットティッシュケースなども展示。開催時期を意識し、ウールの厚手の生地など、落ち着いた色合いの生地をチョイスしている。作品のアクセントとして付ける刺しゅうやアップリケも、木の葉モチーフを用いて季節感を出す。

　「使いやすさを求めて作っている作家さん。5回目の個展だが、自分のテイストは生かしつつ、毎回新しい感じのものを作って来てくれるので楽しい」と同店の熊谷幸枝さん。「会場も今までにない演出をしてくれて、すてきな空間に仕上がっている。ぜひ楽しみに来てもらえれば」とも。

　作品は販売も行う。ポーチ＝1,800円～、バッグ＝2,500円～、お楽しみ袋＝500円など。営業時間は11時～20時。火曜と第1・第3月曜定休。入場無料。10月27日まで。