松本・並柳に6月1日、ギャラリー・陶芸教室「遊楽窯(ゆうらくがま)」(松本市並柳3、 TEL 0263-26-1616)がオープンした。
ギャラリースペースでは、オーナーの陶芸家・大熊康弘さんの作品を展示・販売する。作品は、皿、小鉢、湯のみやアクセサリーなど約120点。落ち着いた色合いで抽象的な模様を描いた作品が多く、重厚感があるが手に取ると軽くて扱いやすい。「最近は黒色の器が中心。今、使っている土は収縮率が高く、黒色は小さく見えるということもあって、難しいところもあるが楽しい」と大熊さん。
電動・手びねりのろくろを5台用意し、陶芸教室も開く。「公民館などの陶芸教室は月1ペースのものが多いが、それだとなかなか思うように進まないことも多い」と、月に3~4回のペースで学ぶことを勧める。「やってみたことがある人でも、全くの初心者でもしっかり学べる。器のバランスをうまく取りながら制作できるようになる」と大熊さん。教室は少人数制で、初心者から経験者まで幅広く対応する。
大熊さんは松本市出身。高校卒業後にアメリカに留学し、陶芸と出合った。「大学・大学院と心理学と社会学を専攻していたが、一般教養で陶芸を学び、その魅力を知った」。帰国後は福岡に窯を構え、制作する傍ら、カルチャーセンターなどで陶芸を教えてきた。
「陶芸教室は、それぞれの個性を加えながら作品ができるので面白い」と大熊さん。「陶芸を学ぶことで人生が豊かになる。一歩踏み込んで学べる場にしていきたい」とも。
営業時間、陶芸教室の詳細は要問い合わせ。