松本・中町に信州そばラウンジ「くりや」(松本市中央2、TEL 0263-35-8387)がオープンして1カ月が過ぎた。
日本料理店「一鳩」を、地酒とそばを楽しめる「そばラウンジ」に業態変更。掘りごたつだった席は、カウンターに改装した。「席数を減らしてもお客さまと顔が見える距離で接したいと思った。出来上がった店内を見て、居酒屋でもバーでもない、『ラウンジ』という言葉がしっくりきた」と店主の砂子慎哉さん。店舗面積は約60坪、席数はテーブル、カウンター、個室合わせて48席。
手打ちのそばは、「盛りそば」(930円)、「つけとろそば」(1,260円)などを用意する。「お酒に合うように、つゆは少し濃いめに仕上げた」と砂子さん。信州の食材を中心にした料理は、お酒との相性を考えたものを提供する。「鯉の南蛮漬け」(380円)、「はくばの豚と長芋の茶碗蒸し」「信州牛のスジ煮」(以上480円)、「信州サーモンの刺身」(980円)、「馬刺し」(1,300円)など。
地酒は、日本酒をはじめ、焼酎、ウイスキー、果実酒、ワイン、ビールまで地元のものにこだわる。日本酒は「女鳥羽の泉 本醸造」「神渡 本醸造」(以上450円)のほか、「旬のおすすめ地酒」や、180ミリリットル入りのミニボトルも30種類以上用意。焼酎は「峠」(550円)、「奈川」(680円)などのそば焼酎や「どまんなか」(芋・麦、各480円)など。山辺ワイナリー(松本市)や井筒ワイン(塩尻市)などのワインや、「志賀高原ビール」「南信州ビール」などの地ビールも取りそろえる。
同店のコンセプトは「信州でもてなす」。「地元が持つ力を、地元の人たちはあまり知らない。信州の良さを形にして見せたい」と砂子さん。地元の作り手の人たちと交流する中で、「もっと知ってもらいたい」という気持ちが強くなっていったという。「山の食材には山のお酒が合う。信州のもの同士を組み合わせたときのおいしさを感じてほしい」
「一人で静かに飲むときにも客人をもてなすときにも使えるような店にしていければ」と砂子さん。「いずれは作り手を招いて交流するイベントなどもやっていきたい」とも。
営業時間は、火曜~土曜=16時~24時、日曜・祝日=11時30分~16時。月曜定休。