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映画「一遍上人」舞台あいさつ-主演のウド鈴木さんら登壇

秋原北胤監督と主演のキャイーン・ウド鈴木さん

秋原北胤監督と主演のキャイーン・ウド鈴木さん

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 アイシティシネマ(東筑摩郡山形村、TEL 0263-97-3892)で6月10日、長野県内でも撮影が行われた映画「一遍上人」の秋原北胤(ほくいん)監督と主演のキャイーン・ウド鈴木さんが舞台あいさつを行った。

 同作品は、「仏との結縁」を万人に教えるために遊行した、鎌倉時代最後の宗派「時宗」の開祖・一遍上人の物語。佐久市の武家屋敷に寄った際に作られたという踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」を広げていた鈴木さん演じる一遍上人だが、静岡県三島で全てを諦めざるを得ない悲しみの境地に立たされてしまうというもの。鎌倉時代の絵巻物「一遍上人絵伝」を基に制作した。県内では、伊那市、佐久市、長野市の善光寺で撮影。ロケには地元エキストラが多く参加し、同作品のガイドブックには撮影の様子や記念写真なども記載されている。

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 舞台あいさつで鈴木さんは、前列の男性に絡んだり、声が大きすぎてマイクの音が割れたりと、スタートからテンションが高め。山形県出身ということから「ここが山形(村)と聞いて、故郷に帰って来たかと思った」と笑いを誘い、「山や風景も地元を思い出すような雰囲気。縁があったのだと思う」と話すと会場からは拍手が起こった。

 映画の主演と聞いたとき「最初はドッキリかと思った」と鈴木さん。「でも撮影が進んだり、こうやって舞台あいさつに来たりして、やっと嘘じゃないと実感できてきた。僕の人生絵巻にさんぜんと輝く体験になった」と感無量の様子。秋原監督は「どうしてウドさんを起用したのかとよく聞かれるが、この人しかいないですよね?」と客席に問いかけると、大きな拍手が起きた。鈴木さんは「(拍手させられているみたいで)なんだかすみませんね」と恐縮していた。

 撮影中のエピソードも披露。酒が大好きだという鈴木さんだが「エキストラの男性に酒を勧められたときは、いくら踊り念仏だといえ千鳥足ではいけないと思い、人生で初めてお酒を断った。大人になったなと思った」と話して会場を沸かせた。最後に秋原監督が「多くのエキストラの方に参加してもらった、みんなで作り上げた作品。県内の方に楽しんでもらえる作品になったと思う」とあいさつ。ウドさんは「ありがとう」「また山形に帰ってきます」と客席から見えない入り口付近まで大きな声であいさつしながら退場した。会場からは「かわいい」「面白い」と声援が上がり、来場者も笑顔を見せていた。

 同館での上映は今月22日までを予定。