松本パルコ前・花時計公園（松本市中央）で8月19日、「松本サマーフェスト2011」が始まった。

ビールを手に笑顔で乾杯する女性2人組

　公園内にテントや長テーブルを設置し、テント内外合わせて約1000席を用意。10日間で延べ27店が販売ブースに出店する。

　ビールは「エルディンガー・ヴァイスビア・デュンケル」「ポーラナ・ピルスナー」などのドイツビールや「富士桜高原麦酒」「エイワ・穂高地ビール」などの地ビールを取りそろえる。購入時にグラス代金を預かり、グラス返却時に代金を返すデポジット制で提供。ドイツワインや地元産ワイン、ソフトドリンクも用意する。

　料理は地元の料理店が中心。「バーデン・バーデン」「ゾンネブルーメ」（ドイツ料理）や「エスタジ」「ジラソーレ」（イタリア料理）以外にも、韓国料理や中華料理など各種専門料理店が出店する。「今年は料理のバリエーションが増えた。安全でおいしい信州の食材のPRと、『食』を通じた地域活性化を図りたい」と実行委員長の丸山嘉正さん。

　今回は「がんばろう日本」ブースも設置。東北地方の物産の販売や、9月16日に仙台で行われる「オクトーバーフェスト」への募金を行う。松本飲食店組合が東日本大震災で被災した「木の屋石巻水産」（宮城県石巻市）の缶詰も販売。汚れを落とす際にラベルが剥がれたため、マジックで手描きされた「サバ水煮」「いわし正油」など5000個を用意する。1個400円で販売、300円を石巻市への義援金に、100円を9月・10月に予定する組合の被災地支援活動に充てるという。

　同イベントの前身「オクトーバーフェスト」から数えると今回が5回目、同所での開催は3回目となる。昨年は10日間で約3万人の来場者があり、「松本の夏のイベント」として定着してきた。「日本を元気にしたいという思いもある。そのためにまずは地元・松本が元気にやっていきたい」と丸山さん。「夜はかなり涼しくなってきたが、まだまだ夏は終わらない。足を運んで一緒に盛り上げてもらえれば」とも。

　開催時間は、平日＝17時～21時、土曜・日曜＝11時～21時。今月28日まで。期間中はライブやイベントも開催。27日は「松本ミュージックフェスティバル（MMF）」のステージライブも行われる。