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ガラス工房の作家が「卒業」展-安曇野のカフェギャラリーで

カラフルなボトル(1万5750円~)が並ぶ

カラフルなボトル(1万5750円~)が並ぶ

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 「安曇野の里」内にある「プラザ安曇野」2階のカフェギャラリー「Restチロル」(安曇野市豊科南穂高、TEL 0263-72-3322)で現在、ガラス作家・田中恭子さんの個展「100 on CANVAS.」が開催されている。

一見「ガラス?」と思うようなポップな色使いのアクセサリー

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 プレート、グラス、アクセサリー、小箱、オブジェなど約80点を展示する同展。田中さんの作品は鮮やかな色使いが特徴で、質感はマットなものが多く、一見ガラスに見えない作品も。「(作品を置く)テーブルが茶色なので色が映えるように白いものを敷いた。それをキャンバスに見立てて展示会の名前を決めた。本当は100点並べたかったが、ちょっと足りなくて(笑)」と田中さん。

 田中さんは同じ敷地内にある「あづみのガラス工房」に所属し、創作活動を行っている。同工房は旧豊科町と多摩美術大学クラフト研究会の提携により1985(昭和60)年に開設。スタッフは同大学の工芸学科ガラスプログラムの卒業生が中心で、3~5年間、創作活動だけではなく、同工房の管理運営も行っている。

 田中さんは2006年に同工房に入り、5年間活動を行ってきた。毎年5月、松本市内を中心に行われるイベント「工芸の五月」では、水出しコーヒーの装置やコーヒーを提供する器などの制作を担当。「たくさんの人と出会い支えられてここまで来た」と5年間を振り返る。3月で工房を出るが、引き続き安曇野で創作活動を行っていく。

 「以前、個展を見にきてくれた友達に『(作るものの雰囲気が)中学時代から変わってない』と言われたことがある。技法は変わったが、私から生まれるものはずっと変わらないのかもしれない」と田中さん。「最初は『ガラス?』と思うかもしれないが、手に取ると感覚や重さからガラスということが伝わってくると思う。見て、触れて、ちょっとした発見をしてもらえれば」。

 作品は全て販売も行う。ボウル=2,940円~、グラス=3,990円~、皿=3,360円~など。営業時間は、平日=11時~17時、土曜・日曜・祝日=10時~18時。火曜定休。入場無料。今月23日まで。

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