松本駅ビル「MIDORI」1階に10月16日、地産地消のアンテナショップ「信州アルプス市場」(松本市深志1、TEL 0263-31-5080)がオープンした。
店舗面積は約100坪。総合プロデュースを手掛けるのは、茅野市のフランス料理店「オーベルジュ・エスポワール」のオーナーシェフ・藤木徳彦さん(39)。
店舗の約3分の1は、県内産の食材を使ったフランス料理を提供する「エキナカマルシェ食堂」として、テーブルとカウンター合わせて約20席を用意。藤木さんや「オーベルジュ・エスポワール」のスタッフらが調理する。メニューは、オードブル6点の盛り合わせ・季節の野菜料理・メーン料理・自家製パンをセットにした「厳選素材のマルシェランチ」(1,400円)や、スープ・カレー・ライス・ピクルスのセット「スパイス香る欧風カレーセット」(900円)などのセットメニューがメーン。16時からは県内産ワインや夕方限定のアラカルトメニューなどを用意する。メニューは藤木さんがその時期に仕入れた食材を見て決める。
店舗の3分の2を占める食材販売コーナーでは、藤木さんが厳選した県内産の食材のみを扱う。果物や野菜、乳製品、漬物、牛・豚・鶏肉を使った加工品など幅広く取りそろえる。
藤木さんは昨年から今年にかけて、長野駅や塩尻駅などで県内産の食材アピールイベント「エキナカビストロ」のアドバイザーなどを務め、好評を得たことから松本でも行うことになったという。「松本は観光客やビジネスマンなどさまざまな人たちが行き交う場所。ここで食べておいしいと感じたものを買って帰ったり、伝えてもらったりすれば街や駅の活性化につながる」(藤木さん)。
「エキナカマルシェ食堂」のテーブルには「休憩席」のプレートが置かれている。「今の時期の食材を食べたり、『食堂』を利用せず旬の食材を見て季節を感じたりするだけでもいい。好きに利用してほしい」と藤木さん。「今後は料理教室の開催や農家への見学ツアーなども考えている。多目的な場所にしていきたい」とも。
営業時間は、信州アルプス市場=10時~20時、エキナカマルシェ食堂=11時~19時30分(ラストオーダー)。