信州プロレスリング(長野市)の中信支部が3月29日に発足し、1回目の入団説明会と公式練習が郷原公民館(塩尻市広丘郷原)で行われた。
信州プロレスリングは「安全第一、台本重視、入場無料、雨天検討」をマニュフェストに掲げる「社会人によるプロレスごっこをする集団」。2007年5月に旗揚げし、2008年6月には道場兼常設会場として信州プロレスアリーナ(長野市若里)をオープン。同アリーナでの定期戦をはじめ、県内を中心に興行を行っている。
練習には、中信支部長に任命されたヒロマティ選手(塩尻市在住)と来月デビュー戦を控える匿名係長只野人(ただのひと)選手(松本市在住)が参加。代表のグレート☆無茶選手やチャールズ今井選手、番長清原選手、デクの坊弁慶選手も加わり、約2時間の練習を行った。フォール技や関節技を実際に見せながら、「(技を)かける人とかけられる人の両方の動きをしっかり見て」と今井選手。相手の手や足を取り、気合の入った掛け声とともに何度も技をかけるヒロマティ選手に、ほかの選手からもアドバイスの声が掛かった。
「中信地域から道場に通う選手もいるので、いい場所があればとずっと思っていた」と無茶選手。ヒロマティ選手が地元の人に声を掛けて場所を確保、念願の中信支部発足となった。5月からは飯田市から新しいメンバーも通い始める予定だという。「長野市にアリーナがあるので、長野市中心と思われているところがあるが、『長野県全体を元気にしたい』という気持ちでやっている。ここを中南信の拠点として広く全県の人に知ってもらいたい」(無茶選手)。
5月で3周年を迎える同団体。来月からは「信州プロレス旗揚げ3周年みなさまのおかげですシリーズ」と題し、県内9カ所を巡業する。「旗揚げ時からずっと『無茶なことやっている』と言われてきたが、『バカなことやってるな』と思ってもらえればいい。そんな姿を見て何か感じて、少しでも元気になってもらえればうれしい」と無茶選手。
今後、入団説明会と練習は毎週月曜20時から、郷原公民館で行う。「経験がなくても大丈夫なので、興味のある人はどんどん来てほしい」(ヒロマティ選手)。