松本で「収納」テーマの木工作品展-オイルメンテナンス講座も

ギャラリー内には木の温もりが溢れる作品が並ぶ。

ギャラリー内には木の温もりが溢れる作品が並ぶ。

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、「kino workshop」による木工作品展「おさめる おさまる」が開催されている。

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 「Kino workshop」の片岡清英さん・紀子さん夫妻は、2000年から岐阜県高山市で活動を始め、2007年4月から同飛騨市に自宅兼工房を構え、制作を行っている。数年前に八ヶ岳クラフトフェアで、同ギャラリーの瀧沢一以さんが紀子さんの作品を購入したことがきっかけで知り合ったという。

 同店での個展は2回目。2間ある展示スペースのうち、1間では器や玩具、照明などの小物をメーンに、もう1間ではソファやスツール、テーブルなどの家具をメーンに展示する。家具は、同展タイトルもあるように「収納」できるものを制作。テーブルは、クロス状に組み合わせた脚の上に天板を置く仕組み。脚部分は畳ずり(畳の損傷を軽減するために脚部分に施す構造)になっているため和室でも気軽に使うことができる。低座のカウチソファは座面と背面に適度な角度が付けてあり「この角度と低さがいい」とずっと座り続ける来店者もいた。

 9月6日には個展の一環としてワークショップ「オイル仕上げのメンテナンス講座」が開かれ、コースターを磨いてオイル仕上げをする体験を行った。まず5種類の木材の中から2種類を選び、紙やすりで表面や角を整える。その後に刻印と「kino workshop」のロゴの焼印を好きな場所に押し、もう一度やすりがけをして、仕上げにエゴマから抽出した荏油(えあぶら)をコースターによく染み込ませるように磨いて完成。ワークショップ終了後は「楽しかった」「いい思い出になった」と参加者同士で談笑する姿が見られた。静岡県から参加した夫婦は「ホームセンターでもさっそく木を見てみようかなと思った。参加して良かった」と振り返った。

 今回、初めてワークショップを行った片岡さん夫妻。「ワークショップって楽しんでもらえるのかどうかが不安だった。『メンテナンス講座』は機会があればやってみたいと思っていたし、使い手側もメンテナンス方法が分かると、身近に感じて使いやすくなるんじゃないかと思った」と紀子さん。清英さんは「楽しんでもらえたみたいで良かった。また開催したい」と話す。

 作品は販売も行う。価格は、器=4,200円~、照明=5,250円~、テーブル=4万2,000円、カウチソファ=12万6,000円など。営業時間は土曜・日曜・祝日の10時~18時。平日に来店希望の場合は事前の連絡が必要。ワークショップの申し込みも受け付ける(参加費1,000円)。今月27日まで。

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