セレクトショップ「Stylist Matsumoto」(松本市新村)が国道158号線沿い、アルピコ交通上高地線下新駅近くに10月31日、オープンした。
スタイリスト・みのわさやかさんが手がける同店。カジュアルからフォーマルまで、レディースの洋服を中心に、バッグやアクセサリーも扱う。取り扱うのは国内の10~20ブランド。みのわさんは「好きなものと合わせて楽しめるアイテムを紹介したい。トレンドやブランド名に左右されず、『似合う』ものを見つけてもらえれば」と話す。
みのわさんは松本市出身。東京で主にアナウンサーやモデル向けのスタイリストと衣装レンタルの仕事をしていたが、2017(平成29)年ごろから東京と松本を行き来し、その後Uターン。コロナ禍を経て、資格を生かしてパーソナルカラー診断を始めた。「モニターを募集したら定員の10倍以上の申し込みがあり、興味がある人が多いと感じた」と振り返る。
3年ほど前に、25坪ほどある現在の事務所を借り、レンタル事業とパーソナルカラー診断を続けてきた。撮影などで使ったアイテムを販売するフリーマーケットも定期的に開催。「お客さんに話を聞くとネット通販が多い。松本パルコも閉店してしまって、リアルにファッションに触れる機会が減っていたので、そういう場を作りたいと思った」とみのわさん。事務所の3分の1ほどのスペースで店を始めることに決めた。
自らブランドに問い合わせたり、展示会に足を運んだりと、「準備は大変だったが、挑戦することは楽しい。新しいブランドに出合うこともできた」とみのわさん。準備を進める中で、自宅の本棚にセレクトショップを立ち上げるハウツー本があったことに気付いたという。「心のどこかで、ずっとやりたいと思っていたのかもしれない。本はまだ読んでないけど」と笑顔を見せる。
いずれはワークショップの開催やカフェの併設も行いたいという。「洋服店に入ることにハードルを感じる人も多いが、もっと気軽に足を運んでほしい。楽しくファッションの話ができる場所にできれば」と意気込む。
営業は木曜~土曜の11時~16時。日曜も予約があれば営業する。