
中古レコード店「CAPTONE(キャプトーン)RECORD STORE」(松本市中央4、TEL 0263-50-7116)がイオンモール松本近くに6月16日、オープンした。
昨年3月末まで婦人服ブランド「APPLE HOUSE」が営業していた建物で、そのまま残した赤色のビニール製のひさしが目印。手を付いて探しやすいように設計したレコード陳列台を置き、店内の壁にはレコードを飾る。店舗面積は約10坪。
商品ラインアップは、洋楽邦楽問わずオールジャンル。店主の平林朋広さんは「自分の好きな物だけだと面白くないので、浅く広くを意識している」と話す。試聴機も用意して、気軽に試聴できるようにしている。
平林さんがレコードに興味を持ったのは、中学生の頃。当時、好きだったアーティストのルーツが1950年代のロカビリーやパンク、ジャズなどにあることを知り、「当時のフォーマットで聴きたい」と手に取った。その後、少しずつレコードを買い集めるようになったという。2009(平成21)年、さまざまな中古品の買い取りや販売を手がける会社に就職。長年にわたり中古レコードを扱ってきた。「会社員だと、どうしても数をこなさなければならない時もあり、もう少し一枚一枚に思いを込めて、大事にしたいと感じるようになった」と振り返る。物件との出合いなどタイミングが重なり、昨年末から開業に向けて準備を進めてきた。
「古本や古着、レコードを買える店がある町は良い町だと思う。そういう文化の橋渡しをする役割を担っている店が松本にはいくつもあって、自分もその一つになりたい」と平林さん。店名は、自身が以前組んでいたバンド名で、あだ名にもなっている「キャプテン」に由来する。「音楽という分野の中でも、レコードは特にニッチだと思う。興味を持った人にとっての入り口になるような店にしていければ」と話す。
営業時間は、平日=13時~20時、土曜=10時~20時、日曜=10時~18時。木曜定休。