塩尻市の「塩尻ブランド推進ネットワーク会議」が4月末から発売しているワインと地元産品料理のセット「信州塩尻ふるさと便・ワインビストロ」が好調な売れ行きを見せている。
同商品は、「塩尻キュイジーヌ(塩尻料理)」として「信州産牛ホホ肉の塩尻産赤ワイン煮込み」と「塩尻産黒毛和牛と赤ワインで煮込んだハヤシソース」のレトルトパックと塩尻産ワイン1本のセット。ワインは、井筒ワインや五一ワインなど地元ワイナリー5社が提供。各ワイナリーが推奨する赤ワイン5本の中から好きなものを選べる。
料理は、今年の1月に長野駅で行った塩尻産ワインと食材のアピールイベント「エキナカビストロ」で、「オーベルジュ・エスポワール」(茅野市北山蓼科)の藤木徳彦シェフがアドバイザーを務め、塩尻産素材を活用して考案した塩尻キュイジーヌの2品。その時に好評だったメニューを、レトルトパックにして提供する。「エキナカビストロでほぼ完売となったメニュー。塩尻のワインともとても合うので、なんとかセットにしたいと思い、レトルト化した」と同市ブランド推進室担当者。厨房で作ったものをパック詰めしているため、量産は難しいという。「その分、本当にシェフの思いが詰まっている料理」とも。
4月29日から発売した初回限定のソムリエナイフ付きセットは、2週間で100セットを完売。5月中旬に100セットを追加したが、5月末にはすべて売り切れた。現在は通常版のセットを、市内の4店舗とネットで販売している。購入客は観光客よりも、地元客や、都市圏の同市出身者の会「信州塩尻会」などからが多いという。
今後は、ワインや料理の種類を選べるセットでの販売も予定しているほか、今年が同市の市制施行50周年にあたることから、それを記念した「塩尻特別便」として漆器や高級ワイン、野菜などさまざまな特産品を含めた5万円セット、50万円セットなどの企画も検討している。
価格は3,500円~4,300円(ワインの種類によって異なる)。