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松本市出身の彫刻家・洞澤今朝夫展 生き生きとした存在感放つ女性像14点

チラシにも使用した「サングラスの女」(中央)

チラシにも使用した「サングラスの女」(中央)

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 松本市出身の彫刻家・洞澤今朝夫のコレクション展「Soul and Body」が現在、梓川アカデミア館(松本市梓川倭、TEL 0263-78-5000)で開催されている。

所蔵する作品から、女性像14点を選んだ

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 同館が所蔵する約60点の中から、女性像14点を展示する。1990年代~2000年代の作品を中心に、素材は樹脂、木彫のほか、ブロンズもある。チラシに使用した「サングラスの女」(1986年)や「望郷」(1989年)など、日展で特選を受賞した作品も紹介。同館学芸員の高山峻一さんは「たおやかで生命感にあふれる人物表現が特徴。中でも生き生きとした存在感を放つ作品を選んだ」と話す。

 洞澤は1914(大正3)年、市内の土器製造業を営む家に生まれた。東京・浅草で仏像彫刻を学んだ後、1937(昭和12)年に帰郷。彫刻家・太田南海の門下生となり、「南玲」と号した。独立後は制作の幅を広げ、1964(昭和39)年に日展で初入選。2016(平成28)年に102歳で亡くなるまで、精力的に活動した。松本駅前の「萌春」像や、あがたの森公園の「平和の誓い」像、市中央図書館の「望郷」像など市内の公共彫刻も数多く手がけている。

 同館では常設でも展示しているほか、これまでにも何度か企画展を開催している。「洞澤さんは当館にもよく足を運んでいただいていて、市民の皆さんからも親しまれていた」と高山さん。野外彫刻でなじみがあるという人も多いため、普段は閉めている展示室内のカーテンを開けて、外光を入れている。「作品の彫刻美と共に、洞澤さんの生き方や人間性も感じてもらえれば」とも。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=200円、小中学生=100円。月曜休館。6月22日まで。

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