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安曇野にパン店「田んぼのとなり」 素材に近い場所で「体をつくる」パンを

「メニューはまだまだ試行錯誤。お客さんに喜んでもらえるものを作りたい」と話す英子さんと大介さん

「メニューはまだまだ試行錯誤。お客さんに喜んでもらえるものを作りたい」と話す英子さんと大介さん

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 パン店「田んぼのとなり」(安曇野市穂高柏原)が11月29日、オープンした。

窓からは隣の田んぼと北アルプスが

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 東京から移住した西脇大介さん・英子さんが夫婦で切り盛りする。店舗面積や約6坪。窓際に設けたイートイン4席からは、隣の田んぼと北アルプスの山々を眺めることができる。

 県内産の小麦粉を使ったパンは15種類ほどを提供。ライ麦やスペルト小麦などを配合したカンパーニュ「麦まる」(300円)や、カルダモンを織り込んだ生地を巻いた「つむじ風」(250円)、バターとグラニュー糖で甘みを出した「雪ん子」(200円)など、愛らしい名前を付ける。「栄養が取れる『体をつくるパン』を作りたい。どういうパンをお客さんに届けたいかを模索した」と英子さん。ほかに、季節の食材で作るサンドイッチ「挟むウィッチ」(450円~)やスープ、コーヒーや番茶も用意する。

 東京で暮らしていた頃、大介さんは会社勤めをしていたが、「都会から少し離れたい」と移住を検討。英子さんが自宅でパンを作って食べたり、友人にあげたりしていたこともあり、移住先でパン店を始めるイメージが膨らんだ。パンの素材として適している小麦や水などがある地域で、山がきれいに見える風景が決め手となり、安曇野で土地を探し、理想的な場所に巡り合ったという。3月に家族で引っ越し、開業の準備を進めてきた。

 店名には「パンだけではなく、お米も大好き」という英子さんの思いも込めた。オープン後は近所の人が立ち寄ってくれることも多いという。「近くの人も遠くの人も足を運んでくれるような、地域になじむ店にしていければ」と大介さん。現在は、庭造りも進めていて、英子さんは「暖かくなったら外にも席を設けて、ゆっくり過ごしてもらえるようにしたい」と話す。

 営業時間は10時~16時。日曜~火曜定休。年内は12月21日まで営業。

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