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松本で学生主体のイベント「ジュウシン」 若者と大人が交流する場を目指す

イベント名は「重心という言葉に『心が重なる』という意味も込めて付けた」と手塚さん(中央)

イベント名は「重心という言葉に『心が重なる』という意味も込めて付けた」と手塚さん(中央)

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 松本市内の大学生らが企画するイベント「ジュウシン~中信をぶち上げるまちの学園祭~」が8月10日、松本市内2会場で行われる。

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 松本城大手門枡形(ますがた)跡広場(松本市大手3)では、地元で活動する学生団体が中心に出店するマルシェを開催。昆虫食を開発する「食革命」、寝転がって音や風を感じてもらう手法で木曽の自然の魅力を伝えている「寝林」、上高地線活性化プロジェクトなどが参加する。ほかに、ハンドメード作品や古着、フードやドリンクの販売や、信大のサークルによるモルック、松本深志高校と松本工業高校の生徒によるダブルダッチのパフォーマンスや体験会もある。

 「33GAKU(サザンガク)」(同)では、地域で活躍する若者をゲストに迎え、「一歩踏みだす」をテーマにしたトークセッションを開く。まちの学園祭実行委員会代表で松本大学3年生の手塚琉盛さんは「やりたいことは、大人になるのを待つ必要はなくて、今できる。一歩踏み出すきっかけになるような時間にしたい」と話す。同施設では「学生と地域のGOHAN会」と題した交流会も行う。

 手塚さんは大学1年生の春休みに、実践型インターンシップに参加。その際、新卒採用についてアイデアを提案し、「お金以外のやりがい」を感じたという。その後、インターンシップのコーディネートをしていたNPO法人MEGURU(塩尻市)の代表理事・横山暁一さんを通じて、シビック・イノベーション拠点「スナバ」で、高校生起業家教育プログラムの運営などに携わるようになった。「他の学校の学生や、大人とつながることで、価値観がアップデートする。『ノイズ』に触れることがそのきっかけになると学んだ」と振り返る。

 現在は大学を休学し、さまざまな人が交流できる拠点を作ることを目標に活動。「まずは1日だけでも」と同イベントを企画し、市の若者チャレンジ応援事業にも採択された。実行委員会は、市内の大学生を中心に10人以上のメンバーが参加しており、「地域に『ぶち上げたい』と思っている学生がいることを知ってほしい」と手塚さん。今後の定期的な開催も視野に入れている。「探究や進路選択に迷っている中高生や、何をしていいかもやもやしている大学生、学生のチャレンジを応援したい企業や大人が集う場になれば」とも。

 開催時間は10時~16時。交流会は18時~20時で、社会人=2,000円、大学生=1,000円、高校生以下は無料。参加はウェブで受け付ける。

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