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松本の書店で「やまぐちめぐみ作品展」 女性や動物モチーフの19点

女性や動物、花などをモチーフにした作品が並ぶ

女性や動物、花などをモチーフにした作品が並ぶ

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 画家の故・やまぐちめぐみさんの作品展が現在、松本・元町の書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

「やまぐちめぐみ作品集」と絵本「コトリちゃん」

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 やまぐちさんは大阪府生まれ。30代半ばで絵を描き始め、2000(平成12)年に美術学校「セツ・モードセミナー」へ入学した。卒業後、画家として活動する中、難病を発症。その後も個展やグループ展を行うなど積極的に創作活動を続けたが、2015(平成27)年に49歳で亡くなった。

 昨年10月に出版された「やまぐちめぐみ作品集」(millebooks出版)の新装版の発売を記念し、19点の絵画を展示。クレバスや水彩絵の具を使い、女性や動物などのモチーフを描く。創作初期の作品は、楽器を持ってたたずむ少女や、雪の中にいるシカを描いたものなどを紹介する。白い羽が生えた人魚と白馬や、色鮮やかな花を囲む天使の絵画は、亡くなる2年前から描き始めた作品。初期に比べ、より柔らかなタッチで表現している。店主の中川美里さんは「きれいなだけでなく、寂しさも感じる。じっとこちらを見る少女の目に引き込まれる」と話す。

 同店では、これまで故人の作品展を開いたことがなく、出版社からの依頼に「どのようにやまぐちさんのことを伝えられるだろうと不安を感じていた」と中川さん。そんな中、やまぐちさんとつながりがあった知人から「ここでやったら喜ぶと思うよ」と声をかけられたことが後押しとなり、開催を決めた。

 「より多くの作品を見てもらいたい」と、現在は絶版になっている、やまぐちさんが絵を担当した絵本「コトリちゃん」(佼成出版)や作品集の初版本を用意。特設コーナーには、絵画が印刷されたハンカチやトートバックも置く。中川さんは「設営の時間で作品と向き合い対話することができた」と話す。

 別の展示会でやまぐちさんの作品を見た人が、「また作品を見たくなった」と訪れることも。「画家やイラストレーターのファンも多く、特別な存在と感じる。ぜひ多くの人に足を運んでほしい」と呼びかける。

 価格は、ハンカチ=2,200円、トートバック=2,530円~。営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。7月28日まで。

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