陶芸作家・田中一光さん個展-日常使いできる7色の器100点を展示

冬芽をモチーフにしたオブジェ「トチノキ」。「創作のもと」ともいえる顔のように見える冬芽の写真集「ふゆめがっしょうだん」も一緒に展示。

冬芽をモチーフにしたオブジェ「トチノキ」。「創作のもと」ともいえる顔のように見える冬芽の写真集「ふゆめがっしょうだん」も一緒に展示。

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、松本市移住の陶芸作家・田中一光さんの個展「七つの彩り」が開催されている。

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 同ギャラリーでの個展は昨年に続いて2回目。畳敷きで2間あるうちの、入ってすぐの一間には、平皿、茶わん、カップ、片口の器など約100点を展示。前回は白、黄、青、紺の4色だった器に今回は茶色、こげ茶色、墨色が加わり7色に。「今までは化粧土を塗って、その上にうわぐすりを塗って色を出していた。でも、『化粧土を塗らなかったらどうかな』と思って試してみたら、思ったよりいい色になったので」と田中さん。化粧土を塗った部分は細かいひび割れ模様ができ、一つひとつ違う味わいに。化粧土を半分だけ塗り、ツートンカラーにした器も並ぶ。

 奥の一間の中央には、180センチメートル以上もある「トチノキ」のオブジェを配置。シンプルな器と対照的な冬芽をモチーフにしたオブジェが目を引く。小さいころから松林に囲まれて育ったという田中さんにとって、植物は身近な存在だという。「本当はもう少しゆっくり作りたかったけど…1週間くらいで作ってしまった」(田中さん)。

 同ギャラリーで同じ作家が2年続けて展示をするのは珍しいという。「今、田中さんはガンガン作品を生み出せるとき。この時期を逃さず、どんどん出してほしいと思って」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。「特にオブジェは、展示する機会がないとせっかく作っても日の目を見ない。せっかくスペースがあるのだからと作ってもらった。これから活動の場がもっと広がって忙しくなると、大きいものは作りにくいと思うので…そこは無理を言って(笑)」と話す。

 作品はすべて販売も行う。価格は小皿=1,200円~、カップ=1,500円~など。営業時間は、土曜・日曜・祝日10時~18時。平日に来店希望の場合は要連絡。5月10日まで。今月11日・12日・18日・19日は田中さんが在廊を予定している。

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