「商売繁盛 黒字豆富」-松本の豆腐店が発売、国産黒豆と黒ゴマ使う

田内屋が販売する「商売繁盛 黒字豆富」。黒字豆富のパッケージには大黒様の姿も。

田内屋が販売する「商売繁盛 黒字豆富」。黒字豆富のパッケージには大黒様の姿も。

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 松本・笹賀にある豆腐製造・販売の「田内屋」(松本市笹賀、TEL 0263-57-5000)が1月から、国産の黒豆と黒ゴマを使った豆腐「商売繁盛 黒字豆富」を発売している。

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 原材料には黒豆と黒ゴマを使用し、黒みつと砂糖を加えて、黒ゴマの香りに合わせてほのかな甘さを出した。商品には黒みつが付き、好みでかけられる。商品開発で苦労したという食感は「絹ごし豆腐とプリンの間くらいのやわらかい食感にできあがった」と社長の井上雄太さん。

 開発のきっかけは、「地元の黒豆が農協と農家の協力で確保できるようになったこと」。同じタイミングで自給率0.05%という希少な国産の黒ゴマ(茨城産)も手に入るようになった。当初は「黒豆豆腐」「黒ゴマ豆腐」と別々のものも考えたが、2つの黒を合わせてインパクトのある商品として考案。今の経済状況から「暗い話題を吹き飛ばして、みんなが笑顔になるようなもの」として、「商売繁盛 黒字豆富」と名付けた。

 今月27日まで井上百貨店(深志2)で行われた「信州松本物産展」にも出品して好評を得た。「スイーツではないが黒みつをかけるゴマプリンのようなもの。しょうゆをかけても評判が良かった」(井上さん)。

 同社は地元農家と協力し、長野県産大豆にこだわった豆腐を「七五郎(しちごろう)」というブランドで販売している。井上さんは「今後は長野県産大豆を使った湯葉のバリエーションを増やして、『たまには湯葉を食べてみたい』と思うものを作りたい」と抱負を語る。

 価格は336円。店頭の直売店とネットで販売している。直売店の営業時間は8時~17時。

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