雑誌「CASA BRUTUS(カーサブルータス)」2009年1月号(マガジンハウス発行)が「民芸の街」として松本を特集し、「きょうの猫村さん」(ほしよりこ著)の猫村さんがナビゲーターを務めている。
「猫村さんと行く民藝の街・松本」と題した特集記事では、民芸品を展示する松本民芸館や松本民芸生活館をはじめ、松本市美術館・松本城といった観光地、中町通りのギャラリーや雑貨店、飲食店などを写真とイラストで紹介。猫村さんが目にしたもの一つひとつに驚いたり喜んだりする様子とともに描かれている。
「デザイン」「建築」を切り口にしている同誌では、2008年11月号で「民藝」を特集。編集部内でも「民藝」熱が上がり、同時に松本に注目が集まってきたという。「日本の伝統的なものを見直したいという思いがあり、その中で『民藝』が息づいている松本を特集しようという話になった」と同誌編集部エディターのミトミアキオさん。同誌で「カーサの猫村さん」を連載しているほしさんも何度か松本に足を運んだことがあり、今回ナビゲーターとして猫村さんが案内することになった。
「普段なかなか見ることのできない松本民芸生活館を取材して、取り上げることができてうれしかった」とミトミさん。松本民芸家具の職人の研修所となっている同館(一般には非公開)の家具や研修生たちの様子などを見つめて興奮したり、感心したりする猫村さんが描かれている。中町通りではそばを食べたり、土産を買ったりしながら歩く猫村さん。街中でも至る所で民芸の食器や家具を目にし、「民芸の街ですわね。皆さん、松本民芸家具の事誇りに思って大切になさってるんですわね」と旅の感想を口にしている。
ミトミさんは「昔からのものが大事に残っていて、観光地として栄えているけど、過度に商業化されていない」と松本の印象を話す。「きっと猫村さんのように皆さんが夢中になれる魅力的な街。読んでそう思ってもらえたら」とも。
価格は980円。付録に「カーサの猫村さん・民藝の街・松本シール」が付く。