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松本で絵描き・伊藤佳美さん個展 スイスの「暮らしの営み」テーマに

スケッチやコラージュなどさまざまな作品が並ぶ

スケッチやコラージュなどさまざまな作品が並ぶ

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 松本・駅前大通り沿いの書店「栞日(しおりび)」(松本市深志3、TEL 0263-50-5967)で現在、絵描き・伊藤佳美さんの個展「旅のshippo+」が開かれている。

藍染めして描いた作品と「旅のshippo」シリーズ

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 伊藤さんは「自然」「文化」「楽しい」をキーワードに、本やワークショップなど、時間や空間を共有できる作品作りを展開。同展では、ライフワークにしている旅のドローイング集「旅のshippo」の3作目となるスイス編の原画や描き下ろし作品など42点を展示する。

 スイス編のテーマは「暮らしの営み」。2014年から夏の間、現地でハイキングのガイドをしながら感じたというユングフラウ三山、アイガーの麓・グリンデルワルトなどの自然や、地域に根付いた人々の暮らし、歴史などを描く。「前の2作は、行きたい場所に行って本を作るという感じだったが、今回はガイドで行くことが決まったので、せっかくなら本も作ろうと考えた。人々の暮らしを伝えることも、ガイドの仕事の一つだと思う」と伊藤さん。

 スケッチやコラージュのほか、藍や柿渋、コーヒーで染めた紙を用いた作品も。「完成形をイメージして考える。藍染めは、水の『透明』を描きたいと思って使った。知らない人ではなく、顔の分かる人にお願いすると、力を貸してくれる」

 同展は昨年12月に東京で開催したのに続き2カ所目。松本市がグリンデルワルトと姉妹・友好提携をしていることもあり、「松本で伝えることが、私の役割のような気がする」と笑顔を見せる。

 昨年2月から絵のクラス「Drawing Artwork Studio」を開始。技術を教えるのではなく、テーマを設けて過程を楽しむ時間と空間だという。「絵は厳しいものではなく、優しいもの。手を動かすことに夢中になったり、作品を作り上げる達成感を得たり、楽しみ方はたくさんある」と伊藤さん。3年ほど前から居住を決めずに活動を行っていたが、先月から諏訪に拠点を置いた。「やはり制作の場が必要だったので、拠点を設けた。今後は制作活動をしながら、絵のクラスもできれば」と話す。

 作品は全て販売する。絵=2万円~、本=2,000円~、布バック=3,000円など。営業時間は8時~18時。1月10日まで。

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