松本大学予備校（松本市本庄1）が主催する中高生のためのバンドコンテスト「TEEN’S MUSIC CHALLENGE 2008」が7月29日、松本市中央公民館・Mウイング（中央1）で開催され、市内で活動する4人組の高校生バンド「遠足日和」が最優秀賞「フジゲン賞」を受賞した。

　2回目の開催となる今回は、ロックバンド、アコースティックギターデュオ、ジャズバンドなど高校生9組が参加した。結成して間もないバンドや、全国規模のコンテストに応募して活躍しているバンドなどがそれぞれ2、3曲を演奏。初々しさや若さ、力強さなどを感じる高校生らしいステージを披露した。

　フジゲン賞に選ばれた遠足日和は来月のライブで解散するという。審査委員長の同校・高橋一彦校長は「チームワークの大切さや積み上げた実績を1人1人、今後の人生の糧にしてほしい」とエールを送った。ギターメーカーのフジゲン（松本市）から贈られた白いエレキギターを手にしたメンバーは「家族、友達、先輩など支えてくれた多くの人のおかげで賞が取れた。本当に皆さんに感謝。ありがとうございました」と喜びを語った。

　制作総指揮を担当する同校駅前校舎次長の三田村治さんは「生徒が、学校の文化祭で生き生きと演奏しているのを見て、予備校でまじめに勉強している表情とのギャップに驚いたことがきっかけ」と話す。コンテストは、「1人1人がそれぞれのステージで輝くことを応援する」という同校のポリシー加え、フジゲンの会長が同校の理事を務めていることや地元でバンド活動をしている講師がいることなどが重なり、昨年から開催しているという。

　「今年はレベルが高かった。年々レベルが上がっていくのでは」と今後に期待を寄せる三田村さん。「今度は勉強の方も…」と、最後は「先生としての本音」ものぞかせた。

MATSUYOBI presents TEEN'S MUSIC CHALLENGE 2008松本大学予備校