子ども向けプログラミング「Scratch(スクラッチ)」の体験教室「プログラミングShip in諏訪湖」が7月10日、諏訪湖の遊覧船で行われる。主催は「BeeTree プログラミング教室」(松本市沢村2、TEL 070-5558-2693)。
当日は、停泊した船の上で教育用プログラミング言語「Scratch」を使ったプログラミングを体験し、簡単なゲームを作成。その後、諏訪湖一周のクルージングを行う。対象は小学4年生~中学3年生(保護者同伴)。「家でゲームばかりしているという子どもたちをアウトドアに連れ出して、『本物』を見てもらう機会になれば」と同教室代表の濱田康さん。
同教室は、松本市内を中心に2014年3月から体験教室、同8月から常設教室を開講。「教室運営をするうちに、現実世界の体験が乏しいと画面の中の仮想世界に落とし込めないと思うようになった」と濱田さん。先月下旬、コワーキングスペース「Knower(s)(ノウアーズ)」のプレゼンイベントに参加した際に、諏訪湖観光汽船の営業担当・石津薫さんが船内でのイベントアイデアを募るのを聞いて、申し出た。
濱田さんは横浜市出身。スキーが好きな父の影響で幼いころから県内に足を運んでいたという。「そのころの山の景色が原風景となり、いつしか暮らしたいと思うようになっていた」。いったん松本で就職するが、出向となり東京へ。2003年に仕事を辞めて松本へ移住し、フリーのエンジニアとして働いていたが「Scratch」と出合い、次世代の育成に関わりたいと教室を立ち上げた。「変に子ども扱いせず、大人の技術や思考をどんどん伝えていきながら、彼らの感性を刺激していきたい」と話す。
教室に通う子どもたちは、課題を与えると、好きな分野や得意分野を生かし各自のこだわりを感じさせる作り込みを行うという。「自分で解決方法を探り、『解答』ではなく『作品』として仕上げていけるようになった。欲しい機能は自分で吸収して、高度な関数を使えるようになる子もいる」と濱田さん。「船上でのプログラミング体験はおそらく日本初だろう。気軽に参加してもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時~12時。参加費は3,000円。定員20組。申し込みは電話またはホームページで受け付ける。