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松本・城西に眼鏡フレーム工房「犬飼眼鏡枠」 鯖江で経験積み開業

眼鏡フレームのほか、端材を活用したアクセサリーも

眼鏡フレームのほか、端材を活用したアクセサリーも

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 松本・城西に眼鏡フレームの工房兼ショップ「犬飼眼鏡枠(がんきょうわく)」(松本市城西1、TEL 0263-55-4315)が6月11日、オープンした。

工場のような雰囲気の工房

 松本市出身の犬飼厚仁さんが開業し、眼鏡フレームの設計・デザインから製造・加工まで一貫して手掛ける同店。倉庫として使われていた建物を作業スペースと展示販売スペースにした。大小さまざまな機械は中古一式で購入し、解体してサビを取って組み立てるなど、自ら手入れして使えるようにしたものも多いという。

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 フレームはアセテートを使い、「芯貼り」という技法を用いて貼り合わせている。リムは一般的なものよりも小さめで、機械では難しい絶妙なカーブが特徴。磨きの工程だけでも、金属、泥、布など粗さのことなるもので少しずつ仕上げる。「手作業だからこそできる形というのも意識している」と犬飼さん。「見る人が見ないと分からないくらいささいなことだが(笑)、『どこか他と違う』『ちょっといいな』と感じてもらえれば」と話す。

 東京造形大学在学中から、音楽イベントなどに携わってきた犬飼さん。「音楽は好きだったが、生活とは別物だと感じていた。手に職を、と考えたら『道具』を作りたいという思いが湧いた」。自身にとって身近な道具だった眼鏡を作りたいと、いったん眼鏡の街・福井県鯖江市へ。その後、一度IT関係の仕事に就いたものの、「やはり何か形になるものを作りたい」という気持ちが募り、再び鯖江市へ移住。8年間数社で働き、工場のラインや設計・開発などさまざまな経験を積んだ。

 昨年、松本に戻って開業の準備を開始。物件を探すうちに、この周辺が「準工業地帯」であることを知ったという。「川沿いの道を歩く、という雰囲気も気に入って交渉した」。倉庫の不用品を移動して片付け、スペースを確保。不用品の一部は、テーブルなどに再利用した。

 「生産体制を整えたいという気持ちもあるが、効率化だけではなく、手間暇かかる部分も大事にしたい」と犬飼さん。工場のような雰囲気の工房に興味を示す人も多いという。「眼鏡フレームがどのように出来上がるのかが分かると面白いと思って、工房兼ショップにした。気軽に見にきてもらえれば」

 営業は土曜の10時~18時。眼鏡フレームは3万円~。カスタムオーダーにも対応する。

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