松本・中町通りのギャラリー「GRAIN NOTE(グレインノート)」(松本市中央3、TEL 0263-32-8850)で現在、「子ども椅子展2016」が開催されている。
地元木工作家25人が、子ども用の椅子を出展。素材もデザインもさまざまな作品、約50脚を展示する。出展作家は、浅村治利さん、天野拓さん、宇田川隆さん、太田健さん、小田時男さん、片岡清英さん、金澤知之さん、木村毅さん、酒井隆司さん、指田哲生さん、園田勝幸さん、谷口泉さん、寺下健太さん、羽柴完さん、羽柴弦さん、藤牧敬三さん、藤原哲二さん、牧瀬昌弘さん、増山博さん、松本勝行さん、松山ちえみさん、矢倉保男さん、横澤孝明さん、山形英三さん、山田義明さん。
椅子は、背もたれやひじ掛けがあるもの、スツール、ベンチなど多彩なデザイン。大人用を小さくしたようなものや、子ども用ならではの工夫を凝らしたものも並ぶ。牧瀬家具製作所(朝日村)の牧瀬さんの作品は、木の形の背もたれが特徴。座面の下には引き出しを付けて、おもちゃなども収納できるようにしている。浅村家具製作所(松本市)の浅村さんは、マットを付けたソファタイプの「kodomo-sofa」を制作。マニファクトリー(同)の松山さんはメープル材を使ったロッキングチェア「子供の揺りイス」を出品する。
「工芸の五月」の企画の一環として、2012年から市美術館の中庭で開催している「はぐくむ工芸 子ども椅子展」。連休期間は同館で、その後は同ギャラリーで展示を行っている。「美術館とはまた違う雰囲気で見ることができる。美術館で見て、こちらに足を運んでくれる人もいる」と同ギャラリーの指田益子さん。ギャラリー内には、同館での展示の様子を撮影した写真も並ぶ。
価格は2~3万円代が中心。「出産祝いや、孫へのプレゼントに買い求める人も多い」と指田さん。「大人も座れるくらいしっかりしているので、ちょっと腰かけたりインテリアにしたりと用途は幅広い。小さくてかわいらしいので見るだけでも楽しめるはず」と話す。
営業時間は10時~18時。水曜定休。6月26日まで。