松本のカフェで鉄塔写真展 「鉄塔も風景の一部」、魅力写し出す

「鉄塔の冷たいイメージを変えたい」とふじのさん

「鉄塔の冷たいイメージを変えたい」とふじのさん

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 松本・蟻ヶ崎の「実家カフェ」(松本市蟻ヶ崎3、TEL 070-6985-4111)で現在、山形村在住の鉄塔写真家・ふじのえみこさんの鉄塔写真展「以心電信」が開催されている。

同店をイメージして「実家っぽい」展示スペースに

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 鉄塔を撮影した写真約10点を展示。市内周辺のさまざまな鉄塔を、看板やイルミネーションなど周りの風景と一緒に映し出す。虹や紅葉した木々など自然や季節を感じさせるものも。「鉄塔だけではなく、目に映る風景、生活の一部として見てもらいたい」とふじのさん。

 鉄塔を撮り始めたのは4年ほど前。「鉄塔をかっこいい、面白いと感じるようになり、記録に残したいと思った」と振り返る。最初は携帯電話のカメラを使い、その後、コンパクトカメラを購入。ほぼ毎日、鉄塔と風景を撮り続けた写真は1万枚以上になるという。「鉄塔は、暮らしに欠かせない電気や人の声を乗せた電波を運んでいる。人と人を結ぶものだと思うようになると、電線が伸びる様子も人と人が手をつないでいるように感じるようになった」

 昨年末から3カ月間、松本信用金庫山形出張所で初の個展を開催。併せて「手と手と鉄塔」「松本鉄塔さんぽかぽか」という2冊の写真集を自費出版した。「軽い気持ちで作品を展示したら、同じように鉄塔好きな人が意外といて驚いた。写真を見て興味を持ってくれた人も多い」とふじのさん。展示を見た人から紹介され、同店の開催が決まった。「特に男性に人気があり、喜んで見ている小さい男の子もいる」と同店の今西孝恵さん。

 「もっと遠くの鉄塔も撮りたい」と2週間前に一眼レフカメラを購入。4月からは松本電鉄上高地線の電車内にも作品を展示する。「目標は鉄塔写真家として『タモリ倶楽部』に出演すること。電力会社や通信会社とも何かコラボできれば」とふじのさん。「今後も写真を撮り続けることで、鉄塔の魅力を伝えていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。金曜定休。4月27日まで。 

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