学生と社会人が働くことについて考える「はたらくってなんなんだろう大会議」が12月12日、松本商工会館(松本市中央1)で行われる。
学生と社会人が働くことや生き方について思いを語る「はたらくってなんだろう会議(はた会)」は、今年5月から、信州大学(旭3)、未来ビジネスカレッジ(渚2)などで5回開催。主催は松本商工会議所青年部と同大の有路憲一准教授の「考えるゼミ」で、4回目からは学生有志が運営・進行を担当。学生たちが、市の若手職員、会社経営者、農家、新聞記者、マーケティング専門のフリーランスなどさまざまな働き方をする社会人とざっくばらんな雰囲気で話し合い、交流を深めている。
集大成となる今回は「大会議」と銘打ち、当日は「夢」「家庭との両立」「お金」などを切り口にして意見交換を行う予定。これまで学生の参加者は、大学1・2年生が多いという。「普段あまり関わりのない大人と出会って話すことで、得られるものは大きい」と実行委員会・学生リーダーの信州大学教育学部1年・小澤正典さん。
小澤さん自身、1回目に参加した後、2回目からはスタッフとして関わるようになった。現在、運営する学生スタッフは10人。「大会議」と並行して、来年1月17日に開催する、学生が考える地域ビジネスアイデアコンテスト「信州松本RE innovation」の準備も進めている。
「学生側」は、高校生や専門学校生、大学生をはじめ、「働くこと」について考えたい人なら参加可能。「社会人側」は地元で働くさまざまな職種を対象にしている。「いわゆる『就活セミナー』とは違い、すぐに就職に結び付くという場ではないが、『大人のリアル』と知ることができる貴重な機会になると思う」と小澤さん。「社会人にとっても、若い人たちが考えていることを知ることができるし、自身を振り返る機会になるはず」と参加を呼び掛ける。
開催時間は14時~17時。参加無料。地域ビジネスアイデアコンテストの参加者の募集も13日まで行っている。